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進学校 ▶ 駒場東邦中学校
最後まで貫いた両立の意志
T.Mさん ●お子さんの名前 Kさん
4年半のサピックス生活は、常に野球との両立が課題だった。野球チームの活動は、他のスポーツと比較しても拘束時間が長く、高学年は土日祝の早朝から夕方まで10時間以上活動があった。そんな中でも息子は「6年の最後まで野球を続ける」という意志を早々に固めていた。
5年生に入る時期に休部する周囲を横目に、野球優先の生活は続き、6年生ではキャプテンに就任してしまった。野球を諦めさせるきっかけを失ったまま、野球とサピックスを何とか両立するために親としてできることはないか、微力ながら考えて実行した。一つ目は、野球で夜どんなに疲れて帰ってきても短時間でも勉強に触れさせるべく、大量の課題から苦手分野に絞り込んで取捨選択し、それだけは最低限土日でやれるように準備を整えた。二つ目は、志望校対策に多くの時間が割けないため、比較的早めに志望校を絞り込み、第3、第4志望については、問題文の相性の良さを基準に選択し、第一、第二志望に時間と労力を集中させる方針とした。三つ目は、勉強時間が圧倒的に少ない影響は特に理科・社会に出ていたが、理科・社会については、最後の冬の追い上げでなんとかすると割り切り、6年の1年間の教材のうち、最後の1か月間に復習する教材(知識の総完成、SSの記述問題、知識の50題など)だけを抜き出して集めたものを準備しておいた。
結局、野球の活動を終えたのは12月も半ばだった。そこからの1か月半は本人も切迫感と集中力をもって勉強に臨んでいたように思う。(とはいえゲームとネットは最後まで手放せなかった。)そして迎えた1月埼玉受験。成績開示のある試験で、低空飛行だった理科・社会の成績が、ようやく皆と勝負できるレベルに上がってきたことを本人も実感したようで、埼玉受験後は「もっと勉強量を増やしたい」と聞いたことのないセリフが本人から飛び出した。2月受験までの3週間は前述の復習教材を中心にインプットし、過去問でのアウトプットの繰り返しを行った。過去問も時間配分の感覚を持ち続けたいと本人が言うので理科と社会については直前まで解き続けた。野球を終えてからの1か月間は、充実した勉強時間を過ごせたが(我が家比)、そうはいっても短期間の付け焼き刃が通用するほど甘い世界でないなと痛感していた。ただ、本人はできる事はやった!という心境で2月受験に臨めたように思う。
2月1日の午前試験では自信のない表情で出てきたので私が内心すごく動揺してしまったが、午後校の合格を2日の朝に教えると元気を取り戻し、2日の試験は平常心で臨めたようだが結果は不合格。2日校を4日に再受験しなんとか合格をいただくことができ、結果的には受験した全ての学校で合格をいただくという望外の結果となった。息子は一度も「サピックスをやめる」とも「野球をやめる」とも言わず最後まで両立を貫いた。この経験が本人の人生の糧になることを願っている。
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