受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 芝中学校

涙と笑顔の受験日記

H.Yさん お子さんの名前 Yさん

 息子はサッカーが好きで、サッカーを目一杯やらせたい気持ちもあり、小学生で勉強一色の生活を送らせてよいのか悩みました。
 しかも学校説明会ではあと1点足りず不合格になる子が何十人もいると伺い、それで結果が決まることも恐ろしく思いました。
 実際に息子が何度も不合格を突き付けられ、傷つき泣いている様子を見たのが本当に辛かったです。

 息子の第一志望校は芝中でした。
 私がSAPIX主催の説明会に行き、息子に校長先生の話が素敵だったよと伝えたのがきっかけだったと思います。息子もいいね、楽しそう!と言っていました。
 実際に幾つかの学園祭を巡りましたが、芝中を一番気に入った様子で、既に心は決まっている様でした。
 人に勧められたのではなく本人がこの学校に行きたいと願ったことが、最後まで諦めずに受験を乗り切れた要因であったと思います。
 しかし息子は国語が大の苦手。中々国語の成績は伸びず、気持ちは焦るばかりでした。
 そして芝中の国語の問題を初めて見た時、記述形式の多さに私は驚愕しました。しかし息子は何だか少しウキウキしているように見えました。
 不安いっぱいで何度かSAPIXの先生方にご相談しましたが、先生方は息子をしっかり見て理解して下さっていて、幾つもアドバイスを頂き大変心強く思いました。
 息子も先生方のアドバイスを受け、記述問題を解く力が付いていきました。
 受験直前期には国語と社会の記述問題に特に力を入れ、私も一緒に悩みながら解き方の復習をしていました。
 受験本番を迎え、1月に埼玉と千葉で合格を頂いていたものの、2月1日の芝中、続いて2日、3日と不合格が続きました。
 息子より暗い顔をしない様に心がけてはいましたが、それもどこまでできていたか判りません。
 しかし、心底思ったのは、受験期間を体調が万全でベストを尽くすことができ、試験終了後に会場から笑顔で出てきてくれた事で十分だという事でした。
 あとは結果が不合格であってもそれが問題にならないように親が子供の気持ちをフォローする、それだけは絶対にやるべき事だと思っていました。
 そして2月4日2回目の芝中。
 結果発表を息子が先に見て「受かった!」と。
 「え? 嘘?! 本当??」
 本当に信じられませんでした。不合格という文字を見続けていたため、息子が落ち込んだ後、どうやって励ますかもシミュレーションしていたのですが。
 中学受験を最後まで終えて振り返ってみて、中学受験をしてよかったと思っています。
 息子が目標に向かって粘り強く挑み合格を頂いた事、不合格になるも傷つきながら逞しくなっていった事、電話口で感じたSAPIXの先生方が息子の力を信じ、日々の努力を認めて下さっていた事、それ等を感じる事ができました。
 中学受験で得たものは息子にとっても私にとってもかけがえのない宝物となりました。
 SAPIXの皆様、3年間本当にありがとうございました。

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