我が家の次男がサピックスへ入室したのは４年生の春でした。
　周囲に比べ遅いスタートとなり当初こそ焦りがありましたが、日々学習計画を立て地道にこなしていくことで、入室時に中程であったクラスが、４年生の夏以降は最上位クラスへ上がることが出来ました。
　その後も気を緩めず、５年の夏までは数度クラス落ちすることも経験しましたが、６年の最後まで最上位クラスで頑張ることが出来ました。
　次男はとにかく頑固で、親として「もっとこうしてみては？」と助言をしても、自分のやり方を貫き全く耳を貸しませんでした。
　その様子について一度先生に相談させてもらった際に、
　「お子さんが目指しているような学校へ通う子は、皆な自分があって頑固な子ばかりで、言うことなど聞きませんよ。」
と、お話しされました。
　それ以来、こちらから指示や助言をすることは止めて、次男が何かを求めてきた際に全力で応えるよう心がけてきました。
　これは三年違いの長男の時には出来なかったことで、結果、喧嘩ばかりして終わった長男の受験に比べ、次男とは喧嘩や言い争いすることもなく時間を有効に使うことが出来たように思います。
　受験期には、冷静にそれまでの実績を思えば不安になる必要などないことも、とにかく先の見えない怖さで親として眠れない夜もありました。終了して思うことは、そんな不安を優に超えるくらい、我が子はサピックスでの経験を通して、強く、逞しく、賢くなっていた、ということでした。
　本当に貴重な３年弱、寄り添い続けて下さった先生方、家族、全てが我が子にとって大切な経験となりました。