受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学付属駒場中学校

「楽しい!」と言い続けた受験生活

Y.Gさん お子さんの名前 Kさん

 息子の成長とSAPIXでの挑戦。
 息子の希望に基づき、SAPIXに入室。とはいえ、勉強よりも将棋に夢中で、マイペースに過ごしていました。本格的に勉強に向き合うようになったのは6年生になってから。将棋で培った「戦うと決めたら力を発揮する」息子にとって、SAPIXのカリキュラムは挑戦しがいのある環境だったようです。
 6年生の春までテスト対策や復習もほぼせずに過ごしていました。勉強時間は短く、集中し、大好きな社会を楽しむ程度。息子の可能性を広げられるよう、親としてどのような環境や経験を提供できるかを考え続けました。学習成果に一喜一憂するのではなく、努力を積み重ねることで道が開けること、自分の力を活かして社会に貢献することの尊さや楽しさを感じられるよう、日々の会話や経験を大切にしました。そうしているうちに、息子自身が「もっと学びたい」と思うようになり、受験に向けての道を自ら切り開いていきました。

冬、ついに本気モードへ
 そして迎えた6年生12月。ここで、息子はギアを上げ、本気モードに入り、自ら受験校を選定。親としては安全圏の学校を推奨しましたが、息子は「挑戦したい」と譲らず、チャレンジを決意。学習ペースが一気に変わりました。

受験本番「楽しい!」
 受験期間中も、息子は毎日「楽しい。いつまでも受験勉強が続けばよいのに」と言い、試験のために校舎に入る際も「楽しんでくるね」と笑顔で手を振っていました。受験後も「楽しかった!」と満足そうに出てきた姿が今でも忘れられません。親としては緊張する時間でしたが、本人にとっては、試験すらも楽しい挑戦の場だったようです。

受験結果と進学先決定の葛藤
 結果として、受験したすべての学校から合格をいただきました。先生からも「親を説得して難関校受験に立ち向かい、そして、勝ち取る。ほんとかっこいいですね」とお言葉をいただきました。
 第一志望の開成中に加え、筑波大附駒場中からも合格をいただき、進学先決定にはとても迷い、悩みました。親としては開成を勧める気持ちもありましたが、最終的には息子の意思を尊重することにしました。そんな葛藤の中、先生が「入学するまでが受験です」とおっしゃってくださり、息子の性格を鑑みながら真摯に向き合ってくださいました。そのおかげで、親の私も納得した上で最終的な進学先を決めることができました。
SAPIXでの学びと感謝の気持ち
 SAPIXでの学びは、単なる受験対策にとどまらず、息子にとって「考える力」と「挑戦する姿勢」を磨く、たいへん貴重な機会となりました。 この経験は、息子だけでなく、私たち親にとってもかけがえのない時間でした。目標に向かって共に努力を積み重ねた仲間の皆さん、本当にありがとうございました。そして、SAPIXの先生方に、心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

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