受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学付属駒場中学校

勉強は好奇心と行動力の分だけ遠くに行ける旅

N.Sさん お子さんの名前 Mさん

 子どもの能力がグンと伸びるゴールデンエイジにSAPIXに通えたことは、何より素晴らしいことだったとしみじみ思う。親として息子の成長と可能性に触れることのできた貴重な時間となった。SAPIXで得た気づきや学びのいくつかをここに記しておこうと思う。

「勉強に終わりはない」
 SAPIXのテキスト、教材、その全てに取り組み終わらせることは量的に不可能だった。でもそれでいいんだと思えるようになった。そもそも勉強に終わりはない。勉強は自分の好奇心と行動力の分だけ遠くに行ける旅のようなもの。これさえやれば大丈夫!はテストに限った話であって学びの本質ではない。逆に興味があればどこまでも深く追求してみたらいい。SAPIXの山のように積まれた教材がそれを教えてくれた。

「学びに完璧はない」
 SAPIXのテストで満点は取れない。(ごく稀に一教科で満点を取る人は存在するが)そう、学びに完璧というものはないのだ。イチロー氏はMLBの殿堂入りのスピーチで「生きていく上で不完全だから進もうと思う」という名言を残している。これは学びの本質そのものを言い当てている。30点、38点、取れた点よりも取れなかった点の方が多いSAPIXのテスト群。それによって点数で一喜一憂しないメンタルが身についた。

「間違いが成長させてくれる」
 間違って間違って間違って、それを振り返って克服するのがSAPIX WAY。文章を読み、仮説を立て、補助線を見つけ、解法を使う、そして書ききる。正解に辿り着くまでのその不安定な気持ちの繰り返しは正解以上に尊いとさえ思う。間違ったこと、できなかったことを自分で納得するまで考え続けること。「間違い」が息子を成長させてくれたといっても過言ではない。

 小学生の時に、こうした勉強、学びの本質に触れられたことは、中学受験という成果を越えた真の成果だと思う。息子がこれから多くのことを学び、さらに遠くにいくための大切なことを、SAPIXで教えてもらった。

 中学受験は、息子自身の想いを一日一日少しずつカタチにしていく行程、旅だった。ときに楽しく、ときに苦しく、珍道中になったり道に迷ったり。道中出会った先生には、道標となるありがたいアドバイスと叱咤激励をたくさんいただいた。先生方、同窓生をはじめ、関わった全ての方々にお礼を伝えたい。ありがとうございました!

 そして、息子の旅はまだまだ続く。もっと遠くへ、親の私たちの想像を超える場所へ行ってほしいと切に願っている。

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