受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学付属駒場中学校

楽しい受験生活のために大切なこと

Y.Iさん お子さんの名前 Nさん

 我が家の中学受験は、「伊沢くん(元東大王の伊沢拓司さん)みたいに開成中学に行って、東大に入りたい」という息子の一言から始まりました。
 私たち親の教育方針としては、公立中学に進学させるつもりだったので、「自分がどうしても行きたいと思う学校しか受験しない。手が届かなかったら諦めて公立中学に行く。」という約束で、3年生からサピックスに入室しました。

 今から振り返ると、我が家の4年間の受験生活は、ドラマや本などから思い描いていたようなギスギスしたものではなく、とても楽しく和やかなものでした。
 息子は5年生の終わりまで、サッカー、アクロバット、スイミングなど、通塾日以外の曜日はすべて他の習い事をしていたため、勉強一辺倒の生活ではありませんでした。また、入試直前でも、勉強の合間の休憩時間にはいつも、大好きなSASUKEの録画を見て熱心に研究したり、筋トレをしたりしていました。その熱狂ぶりは、試験当日の朝からSASUKEのYouTubeを見て気合いを入れ、さらにSASUKEのTシャツを来て試験に行くほど!
 特に6年生は焦りなどから親子共々余裕がなくなってしまうことがあるかもしれませんが、子供の好きなものをできる限り尊重し、上手に息抜きさせてあげることが、結果として勉強時間とそれ以外の時間とのメリハリのつけ方もうまくなり、長い受験生活を楽しく乗り越えるコツではないかと思います。
 同時に、親も受験にのめり込みすぎず、適度な距離感を保つことが大事だと思います。私は趣味でピアノを弾くのですが、週末の多くはコンクールや練習会に出かけていました。自分のことで頭がいっぱいになると、子供の成績の些細な上下などあまり気にならなくなるものです。(もちろん、そのように達観できるようになるまでには時間がかかりましたが…!)
 実際、6年生秋以降少しずつ成績が下がってしまい、特に公開模試はどれも成績が振るわず、合格可能性80%を超えたのはたったの1回だけでした。中には普段より2000番以上順位を落とした模試もありました。
 それでも、私たちは息子を信じ、テスト結果に動揺せず、日々淡々と勉強する息子を見守りました。何より、息子自身が、自分を信じ、全く自信を失っていなかったのが、とても大きかったと思います。
 ただただ前を向いて、サピックスの授業、教材をきちんとこなしたことが、熱望校3校全ての合格という結果につながりました。

 最後になりましたが、4年間お世話になりましたサピックスの先生方、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

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