受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 法政大学中学校

サピックス中間層として

N.Oさん お子さんの名前 Yさん

 「αじゃなければ意味がない」そんな噂を聞いたこともあるSAPIXで、息子は常に真ん中より下のクラスでしたが、最後までSAPIXに通ってよかった、本当にそう思います。

 入室テストを受けたのは4年生の夏。毎日毎日ゲーム三昧の息子を見て、これはなんとかしなくてはとテストを受けたところ結果はまさかの算数0点。国語で点をとってなんとか滑り込めたものの、スタートは下から2番目のクラス。5年生の終わりまで算数はずっと苦手意識を引きずって、国語や社会が偏差値60手前まで行っても算数の偏差値が35と足を引っ張り、最高クラスは真ん中くらいだったと思います。

 それでもテストの点数がクラスや席順に直結する、わかりやすく結果が出るシステムが合っていたことと、同じ環境で頑張る友達ができたことで息子は楽しく通い始めました。
 家では少し目を離すと漢字や歴史を開いて、何度も「算数から逃げない!」と叫ぶ日が続きました。もう受験は無理かな、と心が折れそうになったことも。

 そんな息子が算数に対しても前向きに取り組むようになったのは、SAPIXの先生と質問教室のおかげでした。
 5年生まで全く行っていなかった質問教室に半ば無理やり行かせたところ、息子はどハマりし、自分のためだけに教えてもらえて、何よりも「理解できる」喜びを知り、ほぼ毎回質問教室に行くようになりました。
 6年生の夏まで野球を続けていましたが、先生も元野球少年で「付属校、できれば六大学の付属校に行きたい」と明確な夢を持つこともできました。帰宅は22時30分を超える日が続きましたが、目に見えて算数に対する姿勢が変わり家でも積極的に算数に取り組むようになりました。

 親は仕事が忙しくなりテキストを整理したり受験校の情報を集める程度の伴走しか出来なくなりましたが、質問教室のおかげで自走するようになりました。

 直前期は「教材が直前期のために作られてるはずだから全部くまなくしっかりやりなさい」とだけ声をかけ、とにかくここまできたらSAPIXを信じていくしかない。親子共々そんな気持ちでした。

 併願は「午前は全部希望の付属校を受け、午後に抑えを受験する」という方針に決めました。2月1日の午後に得意の国語のみで受験できる安全圏の学校を入れた結果、2月1日の夜には合格を一ついただき、2日も3日も落ち着いて受験することができたと思います。

 本命の初日は繰り上げ合格候補となり、初回が補欠ならあと2回あるからなんとかなるかなと気楽に構えていましたがSAPIXの先生から「力が及ばず申し訳ありません」とお電話をいただき、そのことで息子は「先生のためにも頑張って合格しないと!」と気持ちが引き締まったようです。翌日合格をいただきました。
 結果、満足な受験を終えることができました。SAPIXには本当に感謝しております。
 ありがとうございました!

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