受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾中等部

受験で奇跡は起こすものではなく、起こせるもの

H.Iさん お子さんの名前 Tさん

 SAPIXで息子が得たものは『やり抜く力』です。これは大人になっていく過程、そして大人になっても役に立つかけがえのない力だと思っておりSAPIXに感謝しております。
 そして受験日当日試験会場に向かう後ろ姿を見て『結果はどうあれ、子供は自分が思っているよりも遥かに成長した』と感じました。
 結果論にはなりますが、SAPIX偏差値で小学4・5年の時は10近く、小学6年生の時でも5近くのGAPがある学校に合格できました。私なりの秘訣を保護者の皆様に僭越ながらお伝えいたしますので、少しでもお役に立てば光栄です。


■秘訣1:サピックスオープンの合格可能性を信じる

 合格可能性40%の学校を3校受けて、1校でも受かる確率は数学的には78.4%です。
 つまりはチャレンジとなる学校を3つ受ければ8割がた1つは受かる計算になります。
 我が家のケースでは、チャレンジ校3つを第一志望に設定し合格を勝ち取れました。
 第一志望は一つにしないことで、テストのときに失敗したときのリスク分散もできるというメリットがあります。今思えば、チャレンジ校1つにして、他は押さえにしなくて改めてよかったと思っています。


■秘訣2:入試の問題傾向と受験生の得意領域の合致度を見る

 合格確率を更に高めるためには、受験校の問題傾向を見ることです。簡単に見抜けるところでは合格最低点が高いところであれば基礎力を試される、低ければ難しい問題を解く力を試される。一方で受験生の得意領域はマンスリーや組分けテストにおける正答率を見ていくと傾向がみえると思います。
 我が家のケースでは、基礎問題は強い一方で、算数でいえば設問が難解な文章題の正答率は低かったです。そこで基礎問題が多く出る学校を第一志望(3校)に固めました。あとは当日の試験に出てくる問題との相性(これは運?)を信じるのみで当日臨みました。


■秘訣3:親は不安を煽る言葉は使わない、モチベーションが上がることしか言わない

 SAPIXでのテストの点数が悪いと『なんでこんな問題もできないんだ!』とつい言いたくなりますが、特に受験前3カ月は避けました。過去問を解いて合格最低点を割ろうが、『これなら余裕で合格できる! 当日の試験次第だね。』と言っていました。モチベーションを上げることによる油断は大敵ですが、下げることで試験当日に余計な不安の種を作っても仕方ないのでよかったと思います。

 以上となります。
 やり抜く力さえあれば、負けることはない!!
 今年6年生のお子様を持つ保護者の皆様とお子様にとって最高の1年になりますように!!
 …と偉そうなことを書いてしまいましたが、SAPIXの先生方あってのものです。大変感謝しております。

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