娘はサピックスに１年生から通い、主体的に勉強するという習慣を早い段階から身につけることができました。今、振り返ると、私はこれが合格の大きな要因ではないかと思っています。また、テキストのこの問題はやらなくてもよいとか、過去問はいつから解くべきなどといったサピックスの先生方のご指導に従って、娘は勉強を進めていました。
　サピックスのテキストやテストの問題は私や妻が解けないものばかりでしたので、不正解でもそれらにチャレンジしている娘に私は「難しい問題が多いから、結果が出なくても気にすることはない。間違えた問題を解き直すなど毎日コツコツと勉強することが大切」と声をかけてきました。
　志望校決めにおいては、各中学校のオープンスクールや学園祭などに行ってみたところ、それぞれに魅力的な面があったので、娘には「この学校は部活がたくさんあるよね」「あの学校は雰囲気が落ち着いていて、いいね」「ここの制服は好き？」「学校の中にアイスが売っているのはポイントが高い！」といった話をしたりしました。どの学校にもよいところがあるから合格をいただいた学校がご縁があった学校と思うようにして、娘にはプレッシャーをできる限りかけないようにしたつもりです。ただ、知らないうちにプレッシャーをかけてしまっていた面も多々あったと思います。
　合格をいただいた学校がご縁があった学校と思うようにしていたと書きましたが、それでも受験当日が近づいてくると、娘の志望順位が高い学校に合格できるか親として不安になることはありました。そのようなときは、合格力判定サピックスオープンよりも学校別サピックスオープンの方が成績がよかったことから、私はそれを信じることにして少しでもポジティブに考えることにしました。
　娘は、その小柄な身には一段と重く感じたであろう、たくさんのテキストが入ったリュックを背負って暑い日も寒い日もサピックスに通い続けて、よく頑張ったと思います。
　最後に、この場をお借りして、受験当日の週の休暇取得にご理解をいただいた職場の皆さんや、サピックスへの送り迎えなどを手伝っていただいた妻の両親に感謝いたします。そして、６年間の長きにわたり、サピックスの先生方には娘に的確なご指導をいただくとともに私や妻の相談にも応じていただいたこと、また、受付職員や警備員の方々には娘を温かく見守っていただきましたことにお礼を申し上げます。ありがとうございました。