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進学校 ▶ 慶應義塾中等部
勉強だけじゃない、人としての成長を感じた中学受験
S.Tさん ●お子さんの名前 Yさん
「これは絶対に取っておく」
それは私が色々な学校のパンフレットを整理していた時の息子の言葉です。それで、私は「この子は麻布中学校に行きたいんだな」ということを理解したのでした。
その日から、麻布中学校への熱意が息子の中で高まっていったようでした。
息子の成績は、中の上というのが定位置でしたので、親としては正直麻布中学校を志望するのは厳しいのではないか、と思いました。
しかし、蓋を開けてみると、初めてのSSの授業では、初日で下のクラスから上のクラスに昇格し、その後の成績が安定していたため、麻布の問題は向いているのかもしれない、と思い、応援することになりました。
麻布中学校の問題といえば、とにかく記述、面倒くさがり屋の息子がそれを選択し、練習し続けたことは驚きでした。たくさん書くので、SAPIXから帰ると手は真っ黒でしたし、シャーペンの芯は2週間ちょっとで1ケース全部使い切るという驚くべき状況で、それだけ麻布中学校への思いは熱心でした。過去問10年分もやる気十分で取り組みました。しかし、麻布対策は進んでやるために伸びる反面、後期になって基礎的な問題が解けなくなるという事態が発生しました。恐ろしい原因に気がついたのは12月のこと。息子は毎日解く算数の基礎力トレーニングをおろそかにし、夏休み明け頃からごまかしていたのでした。その結果はテストにも如実に表れていました。事の重大さに私も主人も青くなり、その日以降は、過去の基礎トレ2日分を含めた3日分をノルマとして毎日解かせることになりました。Bタイプの第一志望の麻布に対し、その他の受験校はAタイプの問題であるため、麻布志望者の宿命として、どちらのタイプの問題もできるようにしなければならなかったのが辛かったです。
麻布中学校の不合格に直面した時、「ああ、息子はあんなに頑張ったのに、あの努力が実らなかったんだ…」特に夏休み中のことを思い返して涙が出ました。うちは共働きのため、息子は午前中は図書館で勉強し、お昼になると家に帰って、お昼ご飯を自分で温めて食べ、午後はSAPIXに出掛けて夜まで勉強という毎日でした。まだ小学校6年生の子供が、たった一人で時間を守り、勉強中心の秩序ある生活を黙々とやり遂げることは容易ではなかったでしょう。
しかし、結果的に彼は、第二志望であった慶應義塾中等部に合格しました。こちらは典型的なAタイプ問題を出題する学校です。SAPIXに合格の電話をした際、担当の先生が「偶然に入れる学校じゃない、基礎的な実力もちゃんと備えていたということですね」と言って下さり、息子の頑張りは決して無駄にはならなかったということが分かり嬉しかったです。
これから受験される方へ、基礎トレは本当に大事です。後期には、入試に出題されるレベルの問題も入っています。一日一日大切にぜひ取り組んで下さい。
ありがとう、SAPIX!
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