受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾中等部

兄の学校に憧れて中学受験

M.Yさん お子さんの名前 Rさん

 兄の中学校に行きたい! と本人の意思で始めた中学受験が無事に終わりました。
 新4年生の2月に入室し、最初は一番下のブロックでした。その後は真ん中あたりのクラスをキープしていましたが、少し気を抜くと成績に顕著に反映される生活に親の私が一喜一憂する日々でした。
 大学生、高校生の兄がいる夜型の生活、6年生の4月まで夫は海外駐在、スイミングとサッカーを続けながらの通塾でしたが、我が子ながら3年間よく頑張ったと思います。
 我が家(というか私の中で)の転機は3回。1回目は5年生の夏明け「基礎力トレーニング」を半月こなせなかった9月。夏休み明け小学校が始まり、時間が足りずに基礎トレが後回しになる生活が続いてしまったのですが、その時に保護者会で「基礎トレをきちんとやっていた子は受験に成功しています」と先生に言われ意識改革。そこからは学校から帰ってきたらまず基礎トレをやることを6年生最後まで心がけました。2回目は新6年生の組分けテストでのブロック落ち。親子で落ち込んでしまったのですが、どうやってクラスを上げていったらいいのかを一緒に考え、先生にもテキストの優先順位を相談し、復習のやり方を変えました。3回目は夏休み前最後の組分けテストで再びブロック落ち。それまで順調にクラスをキープできていて本人の自信にもなっていたので、気持ちはどん底に。しかし先生から「夏休みはブロックを超えてのクラス昇降があるので、この悔しさをばねにクラスを元に戻して、あの時の経験が成功に繋がったと思える日が来るよう、本人に頑張ってもらいましょう」と励ましていただきました。息子の頑張りもあって夏休み前半には元のクラスまで戻し、夏休み明けのテストではもうひとつ上のブロックにクラスを上げることができました。
 そんな3回の転機を乗り越えて、目標の兄の学校を受験するところまでたどり着きました。受験前日は先生からの応援動画を繰り返し見て心を落ち着かせ、2月1日から5日の面接まで走り切ることができました。1月の入試も含め、7校とも主人と二人で見送りに行きましたが、一度も私たちの方を振り返ることなく校舎に入っていき、試験後も一度もテストの出来について言葉を発することがなかった息子でした。きっと自分のなかで全てを消化しようとしていたのでしょう。この3年間を通して息子の成長と心の強さを感じた入試本番の1か月でした。
 三度目の中学受験ではありましたが、二人の兄は他塾出身、サピックスへの通塾は息子が初めてで、最初から最後までテキストとプリントの種類の多さに取捨選択が本当に大変でした。しかし、小さなことでも相談してくださいとおっしゃってくださった先生方を信じ、本当に些細な事でも相談させていただけた環境にはとても感謝しております。3年間、親子ともども支えていただき、本当にありがとうございました。

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