サピックスには３年生に上がる時に入室したので、合格まで４年間お世話になりました。３年生からの入室ですので、中学受験に気合いを入れているかといえば、もともと「地元の中学校よりは…」という理由で中学受験をすることにしましたので、受験に対する姿勢や考え方は比較的ゆるかったかもしれません。子供は休むことなくサピックスに通ってくれましたが。
　基本的には、受験当日に大きく失敗しなければ大丈夫であろうと思われる学校にしっかり受かってくれれば良いと考えており、ただせっかく頑張るのだから、本人・親ともども理想としている学校にもチャレンジしてもらって、合格できたらいいね、というスタンスで勉強していました。
　この姿勢が、子供に過度にプレッシャーやストレスを与えなかったのか（それでも問題ができないと泣くことや、サピックスの課題をやっていないということで親子でもめることはありましたが…）、直前期も含めて、受験勉強期間全体を比較的穏やかに過ごすことができたように思います。
　実力テストや復習テスト、各種模試についても、直前期まで波があり「どうかな…」と思っていましたが、６年生の12月ごろだったでしょうか、問題を解いたり考えたりする姿勢が、親から見ていても「ああ、考えているんだな」と思う瞬間が増え、これは試験当日も、「かけない漢字があったけどこういう意味だと思うからこう書いた」と言うことがあり、その瞬間に、たとえ合格をしなくともこの受験は本人にとってとても意味があったのだと感じることができました。
　本人の頑張りと、いい意味でも悪い意味でも多少ゆるく、過度な緊張感がなかったことと、あとは思いのほか本番に強かったのか、蓋をあけてみれば受験した学校、理想だけど難しいだろうなと考えていた学校、全てに合格することができました。これもひとえに、サピックスの授業、充実した教材のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。
　振り返ってみると、もう少し早く漢字の要や、理科・社会のコアプラスの全体をやり終え、見渡して、できなかったところをピックアップして直前期にそこだけでもしっかり見返せるように準備ができればよかったと、本人も親も思っていますが、本人・家族の姿勢がゆるめだったわりには、最終的には十分ではないにしても、それなりのことがこなせて本番に臨むことができ、結果としてとても良い結果をいただけたのかなと思っています。
　本当にありがとうございました。