受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾湘南藤沢中等部

子どもを信じてサポートするのみ!

Y.Tさん お子さんの名前 Sさん

 「パイロットになりたい」そこから意識し、中学受験を決めた我が家。友達が通っていたSAPIXに新4年から入室しました。最初は公立の中高一貫校を考えていましたが、いろんな学校を見学していくうちに「慶應湘南藤沢に行きたい」と親子共に強く思うようになりました。
 しかし、中学受験の道のりは決して平坦ではありませんでした。
 4・5年は偏差値50台後半だったのが、6年では50台前半から40台前半まで乱高下する状態。夏休みが明けても授業の直しや基礎トレをやっていない日が続き、私の怒りも爆発。頭ごなしに怒鳴ってしまい、息子は家出をして一晩戻ってこないことがありました。(警察からSAPIXにも連絡が行き、ご迷惑をおかけしました)その後も友人関係で精神的に不安定になったり、12月後半に体育の授業で右手を骨折して冬期講習直前に字を書けなくなったり、受験5日前に胃腸炎にかかって高熱に下痢嘔吐…と本が一冊書けそうなくらい波乱万丈でしたが、無事に受験校全て合格をいただくことができました。
 そんな我が家ですが、合格できたのは息子が諦めずに最後まで頑張ったからだと思います。どんなに「勉強する気がないなら受験やめなさい」と怒鳴っても、慶應湘南藤沢に行きたい、受験頑張る…という気持ちは変わりませんでした。
 そんな荒波を乗り越えた我が家からこれからの方へ。
【やる気はスイッチではない】
 GS、夏期が過ぎても息子は変わらず、だらだら勉強&休憩長めの日々。休憩の度にスマホを握りしめ、ゲームやYouTube。いつになったらやる気スイッチが入るのかとイライラしていましたが、直前でも変わりませんでした。しかし息子としては徐々に焦りを感じており、休憩を短くして切り替えていたとの事。やる気スイッチのイメージを押し付けていたことに反省です。
【ミスはなくならない】
 0と6の書き間違え、簡単なかけ算の間違えなど4年生のころから気を付けるよう言い続けていましたが、6年後半でもなくなりませんでした。1月の直前で1問の重みを自覚してから、ようやくミスが減ってきたようです。どんなに親が口うるさく言っても変わりません。本人の自覚を待つのみです。
【一喜一憂しない】
 息子は算数が苦手で、合格力判定ではいつも20~40%。最後のサピックスオープンでは算数の偏差値37と過去最低を記録しました。でも12月、もうどうしようもない。「サピックスの成績は関係ない、志望校の問題をミスなく解けるようにすればいいんだ」と言い続けました。平均偏差値50前後、合格力判定40%以下でも合格します。

 頑張るのも頑張らないのも、決めるのは子ども自身。親はサポートするのみです。子どもを受からせる為にテキストを整理するのではく、自分自身が「あのときやってあげればよかった」と後悔しないよう環境を整えて、子どもを信じてあげてください。
 桜咲くことを祈っています。

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