受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園幕張中学校

素晴らしい授業をありがとうございました

Y.Iさん お子さんの名前 Nさん

 「友だちが通っているから私もSAPIXに通いたい」娘がそう言い出したのは、小2の夏でした。夫婦でまだ早いとなだめたもののその後も度々せがむ娘と、暮れに「SAPIXに通う=中学受験をする」「公立と私立・国立では何が違うか」について話し合い、受験にチャレンジすることを家族で決めました。新3年入室テストを受け、家から遠い校舎へ小旅行のような半年を経て現在の校舎へ通うことができるようになりました。
 3年生の授業は土曜日に2時間だけ。平日は毎日英語学童、土曜もSAPIXの後はプール、日曜はバイオリンと習字でまったく復習をしませんでした。手つかずの教材に親は胸を痛めつつ、最初は楽しく通えればよいと割り切りました。新4年に上がる際に、「続けるならやるべき復習を一緒にやろう」と話し合い、習い事や学童を続けながら土日に復習をする生活を2年間続けました。
 新6年に上がる際、平日をどう使うかをよく話し合い、学校から習い事や学童までの時間を有効に使うことを決めました。やりたいことがたくさんある子で、習い事をできる限り続けたことは親からみても頑張ったと思います。7月からバイオリンを休み、9月から学童を週1に絞り、12月からプールと学童を休み、1月だけ習字を休みました。学校も、受験日以外はすべて登校しました。
 共働きのため、十分に伴走できたかといえば明らかにノーでした。ただ、夏休みは母が覚悟を決めてできるだけ仕事を調整し、夏期講習の復習は翌朝に必ず終えて次の講習を受けるようにしました。8月末のマンスリーテストでクラスが5つ上がってからは、時々上下しつつも前期と比べて偏差値が5程度上がっていました。
 4年間を通してよかったことは、まず第一に本人がSAPIXの授業がとにかく大好きで、授業中にほとんどの内容を吸収してきたと思われることです。特に志望校別のクラスが楽しすぎて、終わってしまうのをずっと嘆いていました。GS特訓初日には、まだ志望校さえ決まっていないのに「来年は必ず先輩として遊びにいく!」と早々に宣言していました。
 次に、習い事や小学校を削らないことで、短い時間を有効に使うという「意識」は持てるようになったのではないかと思います。実際に有効に使えたかというと、本人任せでわかりません。
 結局、「本気でエンジンがかかるのはそろそろかな」と思っているうちに1月が始まり、そして終わってしまったという印象です。保護者会で「受験当日に受験生になるお子さんもいる」と伺っていましたが、うちは当日もまだのんびりしていたかもしれません。かえってその超平常心が、1月の結果を生み出したのかなとも思います。
 娘を授業超大好きにしてくださったSAPIXの先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。特に2月の体調不良時や進学先の相談に何度もお電話をくださった担当の先生、本当にありがとうございました。

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