受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園幕張中学校

異色の合格体験記、それでも子供は最後まで伸びます

T.Yさん お子さんの名前 Aさん

 「渋幕」の合格体験記としては異色のものかもしれません。何故ならばなかなか手が届かない高すぎる目標だったため、本人・親共に現実的なものとは捉えることができなかったからです。

 娘の第一志望校は桜蔭でした。それでも上位クラスに届いたことのない娘にとっては高い目標であることには変わりありません。夏期マンスリーテストの結果も振るわず平常クラスでクラス落ちとなるなか、SSのクラスは何とか桜蔭コースに入ることができましたが、後期も厳しい状況であることに変わりありません。相次ぐテストで結果が出ず焦るなか、親として実施したことは以下のことです。


6年生のマンスリー、復習、SSのサピックスオープンの各テストで正答率が50%以上で本人が間違えている問題をピックアップ(算数、社会、理科)し、日々のルーティン勉強の中で取り組み、親が採点する(2周目以降は本人採点)

右記の問題を解けるようになったら正答率の基準を40%以上に広げ、対象問題を追加して同様の取り組みを行う


 これを行うことで本人でも認識できていなかった自身の弱点に気付くことができ、周辺問題に取り組むことで弱点強化に繋げることができました。結果として最後の4回目の合判SOはこれまでで最高の出来で終えることができました。

 並行して志望校の過去問については9月以降第一志望の桜蔭を中心に10年分取り組み、SAPIXの先生にも記述等の採点をお願いし頂いたコメントをもとにやり直しを行うことを繰り返し実施していました。(ただし、この時期でも渋幕の過去問については取り組んでおりませんでした。)

 直前の冬期講習・正月特訓は志望校対策になるので、本人もこれまで取り組んだ過去問演習等の成果を発揮し集中して取り組めたと思います。渋幕については過去問に取り組めなかったこともあり当初は出願を見送ることも考えましたが、どうせなら桜蔭コースで鍛えられた実力を発揮・試す機会として挑戦しようと思い、出願いたしました。

 1月の埼玉受験で合格を手にしつつ千葉受験では立て続けに不合格となり自信を失いかけましたが、最後まで諦めず食らいついた結果が渋幕の合格に繋がったと思います。当初志望の桜蔭は残念な結果となりましたが、(過去問を一度も解いていないにも関わらず)渋幕に合格できたのはSSの桜蔭コースで鍛えられ切磋琢磨できたお陰だと思っています。SAPIXの先生方も仰っていましたが、子供は最後の最後まで伸びるものだということを身をもって実感した中学受験だったと思います。

 最後に、娘を成長させてくださったSAPIX関係者の皆様、一緒に戦ったクラスの仲間たちに心から感謝します。本当にありがとうございました。

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