受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園幕張中学校

桜咲く日まで:母と娘の3年

K.Cさん お子さんの名前 K.Sさん

 私の娘が4年生の時にSAPIXに入室し、目標として掲げたのは「渋谷教育学園幕張中学校」への合格でした。この目標を達成するため、家庭では「課題を質・量ともに確実にこなすこと」を最優先にして取り組みました。
 まず、毎週のスケジュールを立て、1日ごとにどれだけの課題をこなすべきかを明確にしました。暗記などを毎朝登校前や塾後の時間を使って繰り返し学習しました。
 5年生になると、新たな目標として「桜蔭中学校」が加わりました。娘は特に「場合の数」や「数の性質」といった問題が苦手だったため、先生のアドバイスを受けて集中的にトレーニングしました。また、この時期には「志望校診断サピックスオープン」がありましたが、その結果に一喜一憂せず、毎月のマンスリーテストで安定した成績を維持することが重要だと感じました。
 6年生になると、SAPIXでは「WS(土特)」が始まり、クラスごとの特化した授業が行われました。この時期も引き続き課題を第一優先としつつ、7月頃からは「有名中」の過去問にも取り組み始めました。塾から指定された範囲内でできる限り行います。
 9月には2つの大きなイベントがありました。一つは本格的な過去問演習の開始、もう一つは「SS(サンデー・サピックス)」です。
 過去問については週1回、志望校2校分を交互に解きました。時間が足りない場合は2週間で1セットをこなす形でも対応しましたが、その日のうちに必ず訂正作業を行い、算数だけ間違えた問題は2週間以内に再挑戦しました。
 「SS」は朝9時から夜7時までというハードスケジュールでしたが、同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨することで娘もやる気を保ちつつ楽しく取り組んでいました。また、「SS」の課題は最優先事項として取り組みましたが、その分時間が限られていたため、「WS」の課題は訂正作業だけで済ませる形になりました。
 過去問演習では最初、「桜蔭」の出題形式に慣れるまで時間がかかりました。しかし半年間続けるうちに徐々に対応力が向上し、自信も深まりました。一方、「渋幕」の学校別サピックスオープンの成績は意外にも振るわず、不安になることもありました。それでも夫が娘を励まし、「普段の成績が学校の80%偏差値近辺であれば大丈夫」と言ってくれたことで気持ちを切り替えることができました。
 最後の1ヶ月間は冬期講習とその復習、一月分の課題を中心に進めました。また、市川中学校の過去問2セットを本番さながらのスケジュールで解き、試験当日の流れにも慣れるよう工夫しました。試験直前2週間は早寝早起きを徹底し、本番への準備を万全に整えました。
 そして迎えた2月1日。娘は見事、「渋幕」と「桜蔭」の両校に合格しました。この3年間、娘は遊ぶ時間も削りながら努力を重ね、自分の夢を叶えました。この成功は終わりではなく、新しいスタートです。これからも人生という長い道程を楽しんでほしいと思います。

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