お兄ちゃんを越したいからサピックスに通いたいと言った娘。三年生の夏期講習の為と四年生の入室テストを受けた時にどちらも最上位クラスで入室できたので、娘は自分は出来ると勘違いをしてしまいました。
　努力が出来なくて、コツコツとする事が出来なくてとても苦労しました。
　反抗期も重なり、ママはいらない、自分で頑張って受験に成功してみせると私に言い切って言う事を聞いてくれない時期もあり、段々成績が下がっていきました。
　何度も娘に歩みよってはぶつかりの繰り返しでした。
　算数に自信がなく粘り強く考えられず、無理、分からないと何度も諦める事が多かったです。解けそうな問題から始めリズムに乗ってくると難しい問題も解ける様になる事が分かると算数が楽しくなり、成績が上がっていきました。
　国語の成績の良い時と悪い時の差が激しく安定しなかった時、先生が秋までには絶対上がります、信じて下さいと言って下さり、娘もその言葉が嬉しく、家でも先生の真似をして私に国語の授業をしてくれる様になり、成績も安定していきました。
　理科と社会の成績はいつも悪かったので、平均点を目指して頑張ろうと目標にしていました。
　娘は近くに目標があるとスイッチが入りました。社会の年号のテストが毎回の授業で行われる事に燃え、授業点をもらえるから絶対一番を取りたいと思うようになりました。それでもマンスリーやサピックスオープンではなかなか成績が上がりませんでした。
　夏休みに有名中の社会のテストを全部して少しずつ社会に自信がついていきました。最後のテストまで少しずつ成績は上がっていきましたが、第一志望には程遠かったです。
　12月から１月の入試までは今までの娘とは違った勢いが感じられました。間違った自分に活を入れ、次の日にやり直し、社会と理科の繰り返し勉強。私のアドバイスや、ヒントにも耳を傾け受け入れるようになりました。
　第一志望の受験の日、上靴を忘れてしまい、家で待機していた主人が届けてくれました。娘に渡してもらう上靴に○○、頑張れ、ファイト！と書いたメッセージを入れたのですが、娘は毎休み時間、それを見て心を落ち着かせて頑張ったよと試験会場から出て言いました。
　合格発表の日、娘と二人でドキドキしながら見て、まさかの合格。本当に嬉しく二人で泣きました。
　娘が最後まで粘り強く頑張れる様になり、成長を感じる事が出来ました。中学生になっても頑張れば出来る事を忘れずに学校生活を送って欲しいです。先生方、本当に娘にたくさんのエールを送って頂き、ありがとうございました。