この体験記は、共働き家庭で、子供の受験勉強のサポートが十分できていないとお悩みのご家庭の一助となることを目的として執筆しております。

①手厚いサポートをしていた小４時代

　息子がサピックスに通い始めたのは新小４の２月からでした。最初は週２回、私自身もパートタイムだったため、プリントは教科ごとにまとめたり、テスト前にはデイリーチェックで間違いだった問題の解きなおしをさせたりしていました。しかし、講習などまとまって授業があるタイミングでは、整理できていないテキストがたまってしまい、徐々に限界を感じ、効率化を考えるようになりました。

②フルタイムに復帰し、サポートを減らした小５時代

　私自身がフルタイムの仕事となり、平日は全く時間がとれなくなりました。安全上、夜のお迎えだけは行きましたが、テキスト整理の時間など全くできなくなり、息子の部屋はサピックスのテキストが床に散乱する悲惨な状況となりました。せめて、住環境だけは清潔に保ちたかったため、復習する問題としない問題の取捨選択を行いました。
　平常授業では、国語の復習は言葉ナビなどの問題に限定しテキストは捨てました。算数は間違えた問題だけ、翌日にやり直しをさせ、やり直しが終わればテキストは捨てました。社会と理科は本人の自主性にまかせほぼノータッチ。マンスリーテストが終わるタイミングで４教科分すべて捨てました。ファイリングはあきらめました。マンスリーテスト済みの古いテキストは容赦なく捨てることで、新しいテキストに混ざることがなくなり、テスト範囲に集中できました。

③週３～４日となった小６はテキストの取捨選択を加速

　小６になると、授業時間も増え、テキストがあっても解きなおしをする時間がなくなりましたので、テキストの復習ではなく、テスト（組分け、サピックスオープン等）の解きなおしをひたすら行いました。いわゆる試験範囲のないテストが隔週～毎週実施されますので、テストの復習に重きをおきました。平常授業の問題は平常授業でできるだけ完結させ、できなかった問題をわざわざ解きなおす行為はしませんでした。そのため、小テストのできが悪く、小テストの結果によりクラスが降下することもありましたが、そこは気にしませんでした。本番は、実力テストです。実力テストでできなかった問題を本番で解けるようになっていることが重要だと考えたからです。
　最後の２か月はひたすら過去問。12月と１月は志望校別特訓でいただいた想定問題と過去問をひたすら解きました。過去問は志望校がどのような生徒を求めているかが伝わってきます。ひたすら過去問と仲良くなれるように解きなおしをさせました。テキストは授業以外はほぼ見ていません。それでも合格できました。
　最後に、テキストの管理は早めにあきらめましょう。お子さんを信じましょう。サピックスを信じましょう。