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最新中学入試情報
進学校 ▶ 渋谷教育学園幕張中学校
不得意と苦手は同義ではない
M.Sさん ●お子さんの名前 Mさん
「自分で選んだ中学校に行きたい」
娘の意思表明で飛びこんだ中学受験の世界。勉強を教えることはできない親としては歯がゆい思いも沢山したけれど、終わってみれば濃密で(特に最後の半年間!)かけがえのない時間だった、と娘とともにサピロスに陥っています。
「私ここにする!」
初めてもらってきた偏差値表を指差し宣言した娘。4・5年生の間は習い事のうちの一つのような調子で楽しく通塾していました。宿題として家庭学習の提出を義務付けられないことや、沢山発言し合えるような授業の雰囲気が合っていたのでしょう。在籍するクラスも比較的安定していたため、雲行きの怪しい算数の成績を、今からやりすぎても息切れしてしまうかな、とのんびり構えて見過ごしていました。正直のちに大変な目にあいます(主に親が)。
いよいよ最終学年の春期講習で算数の授業点が悪くクラスが落ちていき、これまでの単元に沢山の穴があることが発覚。きちんとやっていたように見えてもそこは12歳、やはり普段の学習の様子をしっかり把握しておくべきだったと反省しました。総合偏差値でのクラスでは算数の授業内容にはついていけていないと判断、娘と相談の上、算数のレベルに合わせたクラスに下げさせて頂き、娘の負担を軽くしつつ基礎を見直しました。
「私算数は不得意かもしれないけど、嫌いだと思ったことはないんだよね。」
本格的に受験モードに突入した秋。SS特訓の大量のプリントや過去問演習に戸惑い、算数の成績降下が止まらず悶々と過ごしていた日々に、娘の発した右記のひとこと。何気なく口にしただけだと思うのですが、私ははっとしました。私にとっては、できないこととは嫌なこと、苦しいこと、克服しなくてはならないことという認識でしたが、娘にとっては、できるようになるのが嬉しい、出来たらより達成感がある、というとらえ方だったのです。納得いくまでじっくり考えたいタイプの娘をせかして、より沢山の問題にあたるよう促したり、ケアレスミスを責めるような発言をしていた私は、勝手に苦手意識を植え付けようとしていたのだと気づきました。それからは12月まで過去問をストップ、志望校対策プリントの問題も厳選して取り組み、娘が面白いと思う単元(数の性質系)は応用問題まで深追いし、図形は大問(1)に太刀打ち出来ればいい、と割り切った学習に切り替えました。すると自然にケアレスミスも減り、他教科の能率も上がったように思います。
粛々と向き合い続けた算数ですが、最後まで受験するどの学校の過去問も半分ほどの点数しかとれず、不得意は不得意のまま。けれど明るく朗らかに受験を終え、合格というご褒美まで手に入れた娘から何かに真剣に取り組むということは本来楽しいことなのだと教わった気がします。
毎回わかりやすく魅力的な授業をして下さった先生方、切磋琢磨し合ってくれたサピ生の皆さん、本当に有難うございました。
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