題名にもあるとおり、息子の受験は息子本人の頑張りのほか、親、兄妹、塾の先生、学校の先生、周りの友達など、みんなのおかげで乗り切れたというべきであり、周りに感謝、感謝の中学受験だったと思います。
　まず、特徴的な筑波大附属中の合格についてのアドバイスですが、一つに、内申点でできるだけ満点を取る必要があります。このために、私は６年生最初の小学校での面談時に「国公立の学校を受験する」ことを担任の先生に伝え、学校の評定を強く意識していることを包み隠さず伝えるようにしました。そしてこの時、併せて「成績アップのコツ、特に体育・音楽・図工・家庭科・外国語で良い成績を取るにはどうしたら良いか」を具体的に質問したところ、成績評定の視点をわかりやすく解説していただけました。そして、先生からお聞きした成績評定の視点を踏まえた学校生活を息子に実践してもらうようにしました。この取り組みが功を奏したのか、６年１学期、２学期の学校成績は、今まで以上の成績を残すことができ、内申点で他の受験生に引けを取らない受験が可能になったように思えます。
　次に、兄妹ですが、中学受験経験者の兄はいつも専属家庭教師のように色々なことを教えてくれ、非常に頼りになったのですが、小学校低学年の妹は受験というものをよくわかっておらず、当初は勉強の邪魔をすることもしばしばありました。しかし、妹を、男子校でも構わずたくさんの学校へ一緒に説明会や見学に連れて行くようにしていくうちに、次第に、受験勉強に対し理解を示し、応援してくれるようになってきました。その上、妹自身の視野を広げるとても良い経験にもなったと思いますので、弟妹のいるご家庭は、先方の学校が許せば、家族で学校見学に参加することはお勧めです。
　そして、何より一番お世話になったサピックスでは、レベルの高い周りの友達の刺激がとても良いものであり、息子はいつも「塾は楽しい、早く行きたい。」と言っていました。また、授業についても、「新しいことが学べて面白い。」と言っていました。これは、先生方が、子ども一人ひとりをよく見ていただき、きめ細やかな指導をしてくださったおかげと思っております。６年生も後半になると、さすがに楽しいとばかりは言っていられませんでしたが、本当に、最後まで前向きに塾へ通ってくれました。
　このように、家族、塾の先生、学校の先生や周りの友達への感謝でいっぱいの中学受験でした。
　進学先でも、たくさんの良いお友達や先生が待っていることと思います。
　最後まで親身になり、指導していただいたサピックスの先生方、この場を借りて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。