２年前の春、突然中学受験の塾に通いたいと言われ慌てて塾探しに。他塾で小五からの私立と公立（適性検査）の二刀流は厳しいと言われ、友達に誘われるままＳＡＰＩＸの入室テストを受けました。結果、下位クラスでの春期講習でしたが、学習進度の違いから継続を迷っていると、ＳＡＰＩＸから電話があり、今は出来なくて当たり前。ＳＡＰＩＸでは今までの単元をくり返し学習するし、基本の土台をしっかり積めば、適性検査の学習もカバーできるとの事。また講習時の娘のノートの書き方がすばらしく、続ければ伸びると半分おだてられ通塾を決めました。しかしこれまで学校の宿題だけで学習習慣が全くなく、特に算数に苦しめられたものの、授業は面白く、勉強は嫌だが塾に行く事は楽しそうにしており、ほっとしました。
　そんな調子で下位、中堅クラスをうろうろして六年に。時間が空くと遊んでしまう相変わらずマイペースな娘に怒ったり、言い合いになったり、その頃、母は葛藤の日々でした。ただ、びっしり書いたノートを見る限り、授業では集中して真剣に取り組む様子がうかがえ、初心に戻り見守ろうと反省し、テキストの紙の山をひたすら整理し続けました。
　ＳＳ単科の読解力で、記述等、目に見えて効果があり、一度上位クラスになったが、授業が合わなかったのか、そこから合判ＳＯ等の成績が下がり、最後のマンスリーでは再び２コース降級へ。昇降で初めてがっかりした様子を見せた娘に、今は皆が頑張ってる時期で、二ヶ月後には皆一緒だよと話しました。
　それからがむしゃらに、とはならず、習い事続けたい遊びたいとやはりマイペースな毎日で、一月に入り受験組は皆学校を休み始め、娘は休んでも勉強しないからと登校し続けました。
　受験二週間前、突然理科の語句をメモ帳に書き始め、問題も答えも書いた方が覚えるからと、娘なりのやり方を見つけたのかなと思いました。
　不調のまま、受験本番１日目の学校は不合格。想定内と言い聞かせて、いよいよ第一志望第一回。緊張の面持ちで歩く娘の後ろ姿に二年間のエールを送りました。
　合格発表日。娘は下校して夜になっても何も言わず、私からどうする？ と聞くと、どうせ落ちてるんでしょ…と。先日の不合格を実は結構気にしていたのかも。ようやく発表を見る気になり、ＰＣのキー一つで、しれっと出てくる文字「合格」
　娘はえっ!? という顔、それからやったーっと万歳、私は涙ポロポロ。中学受験終わったーという歓喜の瞬間でした。長期戦を考えていたし、嬉しくもあっけなく終わった感がありました。娘は本当は少し手応えがあり、理科がわりと出来たとか。
　あまり参考になりませんが、下位クラスであっても、マイペースでも、受験への道はまず進んでみないと始まりません。結果はどうであれ、きっと何か得られるはず。
　入室を誘って下さった社会の先生、合格する力をつけて下さったＳＡＰＩＸの先生方に心から感謝申し上げます。