娘の受験生スイッチがカチッと鳴った瞬間が、６年生の時に３回ありました。
　１回目は学校別サピックスオープンで合格可能性20％という現実を突きつけられた日。
　２回目は11月にクラスを大きく落とし、大好きな社会の先生の授業が受けられなくなった日。
　３回目が一番大きく成長した瞬間でしたので、その時のことを記そうと思います。
　第一志望校の初回受験は、本人の手応えとは裏腹に、まさかの不合格でした。この結果に、娘は大きくやる気を失い、どうすれば良いのかわからない状態に陥りました。そのような中、一緒にサピックスの校舎を訪問し、先生方からの熱い励ましを受けることで、気持ちを立て直すことができました。
　翌日は試験と同じ時間帯に過去問を解き、午後は黙々と解き直しをしていました。傾向を分析する娘の背中には、闘志がみなぎっていました。
　いよいよ第一志望校２回目の挑戦の日。娘が特に苦戦したのは算数の難問。途中で泣きそうになるほど手も足も出ないので、他の問題を先に解き進めてからもう一度戻ってみると、意外にも解けるようになっていたそうです。
　気持ちが揺さぶられても冷静さを取り戻し、粘り強く取り組んだ結果、見事に合格を勝ち取ることができました。
　第一志望校に合格できたことはもちろん嬉しいですが、親としては、何よりも、目標を高く設定し、困難に直面しても持ち直して最後まで諦めずに取り組む娘の成長を実感できたことが一番の喜びです。そんな娘の成長に寄り添い、一緒に頑張る時間が持てたことが、私にとってもかけがえのない思い出となりました。
　最後の最後まで娘が成長し、困難にも真っ向から立ち向かえるようになったのは、本人の努力はもちろんのこと、常に寄り添いサポートしてくださった先生方のお陰だと心から思います。先生方には深く感謝いたします。
　また、これからも娘の更なる成長を見守っていきたいと思います。