受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学附属中学校

2月1日からの長かった五日間

N.Iさん お子さんの名前 Rさん

 息子が受験した学校は1月から合わせて5校で、結果は、第一志望校以外、合格をいただくことが出来ました。
 特に2月1日から進学校決定までの5日間は、これまでにないくらいに長く感じました。
 最大のヤマ場は、2月2日に第一志望校の不合格を知ってから、翌日の筑波大附属中の試験に挑むまでの間です。
 ここでどう気持ちを立て直せるのか、が勝負の分かれ目でした。息子は見た目は落ち着いて見えましたが、心の中では、落ち込んでいたはずです。しかし、翌日からの試験には背水の陣で挑まなくてはなりません。
 3日の試験会場に着くまでは緊張していた様子で、こちらも心配しました。しかし試験終了時に迎えに行った時にはスッキリした顔をしていたので、ベストを尽くせた事が伝わってきて、ホッとしました。合否に関わらず、そこが一番大切だということは、親子で共有出来ていたのではないかと思います。

 また、サピックスの先生から、2日の夕方にお電話をいただいた事も、大きな励みになりました。
 5日に筑波大附属中の合格を知った時は、家族で喜び合い、受験を納得できる形で終われた事に、心より感謝しました。

 息子がサピックスに入ったのは新四年生のタイミングです。既にお友達が何人か入っていたので、抵抗感なくスタート出来ました。

 得意科目は国語と社会。苦手科目は算数と理科で、特に算数には3年間、苦しめられました。
 マンスリーや組分けテストでは、毎回、算数の出来によって偏差値が上下しました。

 得意の国語と社会で底上げ出来ている間に、算数の力をつけようと思ったものの、6年生に入ると内容が難しくなり、テストで最低偏差値を更新する時期が続きました。中学受験をやめたくなった時もあります。それでも、サピックスに楽しんでかよう事が出来たので、何とか続けられました。

 秋以降もまだ算数が足を引っ張っていたので、過去問と並行して、算数の苦手分野を潰していきました。やっと算数の低迷からの脱出の兆しが見えてきたのは、1月に入ってからでした。

 また、SSのクラスでは、仲間達と毎回点数を競い合い、ケアレスミスで大きく席次が後退するという苦い経験もしました。

 今となっては、それらの経験が、入試本番での力につながったのではないかと思います。サピックスという大規模な塾だからこそ体験できたことです。

 努力が目に見える形で表れるのには時間がかかります。私も、これでいいのか、と何度も迷いました。しかし、あきらめずに続ける事が、大きな結果につながることを、今回の受験を通して身をもって感じました。

 サピックスのテストでは、つい点数に目が行きがちです。しかし、短期的な結果にこだわらず、その先の大きな成長を想像して、自信をもってやり続けて下さい!!

 後輩の皆さんが本番で力を出し切って、清々しく中学受験が終えられるよう、心から応援しています。

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