娘は新４年生として入室しました。初めての塾生活に不安もありましたが、塾から帰る途中、目を輝かせながら塾で学んだことや先生、友達について楽しそうに話してくれたので、親としては一安心しました。家庭学習も毎回きちんとこなし、成績も比較的安定していたため、４年生の時はすべて本人任せにし、親の関与はほぼゼロでした。
　しかし、５年生になる直前のテストで、４教科すべて自己最低点を記録しました。中途半端に勉強に介入しようとしても上手くいかず、親子関係が危機的な状況に陥りそうでした。このままだとまずいと感じ、年間学習法や保護者会の動画、さぴあなどでサピックスのカリキュラムについて猛勉強を始めました。そこで、家庭学習の繰り返し学習がいかに重要かを初めて実感しました。１ヶ月ほどかけて学んだ内容を娘に説明し、信頼を得ることに成功。以降、スケジュール管理は私が行うことになり、親子関係も大きく改善しました。
　娘と相談しながら、当日にやる内容、１週間でやる内容、１ヶ月でやる内容を決め、達成した部分は赤線で消していく方法にしました。クリアした内容を消すことで達成感を感じ、娘のやる気も向上したように思います。
　６年生になり、課題の量が増えて家庭学習をすべてこなすのが難しくなりましたが、保護者会で得た情報や塾の先生のアドバイス、娘の意見を取り入れ、優先順位をつけて進めることにしました。また、苦手科目や分野を見つけて、一つずつ克服していくことを心がけました。順調に進んでいると思った矢先、６年生の夏期講習前のテストで初めてブロック落ちしてしまい、家族にとっては波乱万丈の夏期講習となりました。
　夏期講習中は授業点でクラスが上がることもあると聞き、娘は昇級を目指して猛勉強を始めました。この期間は、３年間の中で最も集中して取り組んだ時期でもあります。結果的に上のクラスには上がれませんでしたが、悔し涙を流しながら帰宅した娘の姿は今でも忘れられません。
　その後、ＳＳ特訓、有名中、過去問、冬期講習、正月特訓とさらに忙しくなりましたが、今まで通り娘と相談し、優先順位をつけて計画を立てて進めました。入試期間中も、普段と変わらない生活リズムを意識して過ごしました。その結果、全勝を果たしました。
　桜が咲くまでの３年間を振り返ると、厳しい時期もありましたが、その過程が今後きっと大切な思い出として心に残ることでしょう。努力すれば必ず結果はついてきます。皆様の桜が咲く日を心から楽しみにしています。
　そして、サピックスの先生方へ心から感謝申し上げます。どんな時でも娘を支え、励ましてくださったこと、また、辛い時期には温かい言葉で背中を押してくださったことが、彼女の努力を続ける力となりました。先生方のご指導に感謝し、これからも娘が学んだことを大切にして成長していくことを楽しみにしています。