受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学附属中学校

拠り所だった体験記に寄せる小さな努力の積み重ね

M.Tさん お子さんの名前 Sさん

 教室は遠く、5歳下8歳下の妹がいるため送迎はしませんでしたが、3年間無事通塾してくれました。4年生の時は、基礎トレと課題をこなすのに必死でした。5年生で一段と教材が増え、全部やらないことに気持ち悪さがありましたが、サピックスについて書かれた本を読み、娘以外が全部やらなくていいと言っているので、そういうものかと思えたものの、幼児の寝かしつけで寝落ちした後起きて丸付けの日々、やめたいのは私でしたが、本人は弱音を吐くことなく、むしろ授業を楽しんで元気よく通っていました。テスト結果を見て、何かにすがりたい、魔法を起こしたい気分が襲って来ましたが、不安を怒りにするよりも、一点一点を大切にしようと、コアプラスで満点を目指して毎週クイズを出し、デイリーチェックも満点を目指して、その日の塾が気分よくスタートできることを意識しました。分析する余裕はなく、とにかく直しをやりました。
 6年生になると平日の通塾が週二回になって、一山越えた感覚があり、もう本番に向かうだけでした。積み重ねで力は付いていて、計算や直しの速さに内心ハッとしました。意気込みを感じたのは、GS特訓で、卒業生のお話を聞く機会があってからです。ただ、課題をやっているかと思えば、ライトノベルを読んでいたこともありました。物で釣りたくもなりましたが、本人の受験だし、勉強だけは息が詰まるし、好きなことの時間も含めて受験勉強だと思うことにしました。録画リストに連なるアニメに、怒り悩みましたが、7月のゲリラ豪雨の落雷でテレビが壊れたので、天の救いだと思い、眠っていた録画無しのテレビで合格までしのぐことにしました。
 夏休み前の保護者会で、いよいよ歴史の年代が出ると言われ、語呂合わせのクイズを毎日5分やりました。恥ずかしながら出す方は、繰り返している割に頭に入っていなく、頭が柔らかい内にいろいろ暗記するって大事だなと心底思いました。国語は音読をして、間違った選択肢を再度解きました。夏の頑張りに反し、テストの結果は良くなく、気の毒にも感じましたが、秋にしっかり上がりました。ただ、夏期講習直後に過去問を解いたら、サラッと合格点を超えていて、あぁ皆で合格するのがサピックスかと、見守りの姿勢になり、本人が走り抜きました。
 サピックスの皆様、教材や冊子を作成してくださる方々に感謝申し上げます。
 スマホの時代に、計算力、思考力、漢字を書ける力を鍛えてくれた受験勉強、人生の豊かさや夢の実現に意味をなさないはずがありません。たくさんの学校見学は、楽しい思い出です。予約はすぐ埋まりやすいですが、締切日にキャンセルがあり直前の申込みで参加できたことが数回ありました。Good luck!
 13年前の春、娘を産んだ病院の窓から見えた川沿いの桜が満開でした。高い目標を持って努力し、あっという間に大きく、重くなって、この春、自分で咲かせてくれました。

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