受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 女子学院中学校

今日もまた、娘の大切な人生の1日。

E.Mさん お子さんの名前 Aさん

 新4年生として入室し初めての授業の日、「勉強ってすごく楽しい。知らないことを知るってうれしい!」と言いながら、娘が塾から家までずっとスキップをして帰ったことがいまだに印象深く残っています。その想いがいつまで続くのかとその時は思いましたが、受験直前になって「サピックスロスになりそう」と本人が心配するほど、最後まで楽しそうでした。約30年前に同じ校舎に通っていた夫とたまたま同じ先生に習っていることがわかり、授業の度に帰宅後2人が盛り上がっている様子を見守りました。
 そして、スケジュールや資料の管理について3年間伴走し、成績が悪いときも冷静に自分と向き合うことを勧め、最終的に受験期に1か月会社を休み、自宅に大きな複合機を導入してすべての受験手続きと過去問整理などをやりきったのは夫です。一方の私は、歴史と生物以外の学習にはあまり関与せず、健康管理と「今日もまた、娘の大切な人生の1日である」ということを心に留めて、受験だけの日々にならないよう娘の人生の充実に努めました。
 実行したことは主に3つです。
 1つ目は知識と体験が紐づくように、数年間をかけて屋久島をはじめ約10個の世界遺産巡りを家族でしました。屋久島の縄文杉に行くのは娘の強い希望でしたが体力的に4年生で登り切れるのかわからず、事前に箱根や八王子の山を縦走したり、多摩川沿いを13kmほど歩き続けるなどの訓練を行いました。娘曰くこの経験が彼女の体力と粘り強さの源になったそうです。加えて、その後の地理や歴史の学習に大きな効果をもたらしました。
 2つ目は大好きなおけいこを受験直前まで続けました。入室する段階で水泳とサッカーはやめましたが、乗馬は競技会への出場も含めて厳しい練習を続けました。馬に触れることは精神面での安定にもつながりました。また、乗馬は年齢や性別関係なく色々な方とレッスンや競技会で関わるので、面談などで大人の方と話す訓練になったと思います。勝負の結果にこだわることや早起きの習慣も身についたと思います。
 3つ目は小さな喜び作りです。子どもとはいえ、自分のために勉強をしているので「勉強してえらいね」という褒め方はしないようにしました。一方で、彼女にとってのモチベーションはなんだろうと考え、①サピックスに持っていくお弁当にその日のメニューを独特の表現で添えること、②テストの帰りには必ず好きな本を1冊買って帰ることを習慣化しました。この2つの習慣を娘はとても喜んでくれていたように感じます。
 最後に、娘も中学受験を楽しんでいましたが、親である私たち夫婦にとっても素晴らしい経験だったと思います。特に、合格発表の際に「合格」の2文字を見つけて泣いている娘を見て、震えるほど喜びがこみ上げました。最後まで支えてくださった先生やスタッフのみなさまに感謝しています。ありがとうございました。

 前の体験記 | 女子校目次に戻る | 次の体験記 

2025年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ