二月三日、浅野中学校の試験が終わった後、大船に向かった。栄光学園の合格発表を見に行くために。父から「もうこんな機会は二度とないから」と言われ、校内掲示を見に行くことにした。僕は本来、二月三日は筑駒に行く予定だったのだが、二月一日に受験した駒場東邦中が不合格になっていたので、ＳＡＰＩＸの先生と相談して、浅野に行くことにした。僕は、浅野の過去問をあまり解いてこなかったので、対応できるのかということが心配だったが、ＳＡＰＩＸの先生が「今までやってきた過去問を組み合わせれば十分対応できる」と言ってくださったおかげで不安も解消され、リラックスして当日を迎えることができた。
　栄光の敷地に入ると、階段を一歩ずつ上った。その足は、緊張で震えていた。そして、前を向き、合格者の受験番号が書かれている掲示板を見た。その瞬間、自分の受験番号が目に入った。
　「受かったんだ」人生で初めて嬉しくて、また、安心して泣いた瞬間だった。
　そして、背水の陣で戦った浅野中も結果合格して、令和七年、二月四日に僕の２年生から続いた長い長い受験生活は幕を下ろした。
　最後に、受験中の注意点を伝えておきたい。

・行きの電車では暗記物or受験校の過去問をめくる。帰りの電車はリラックス。

・わからない問題は後回し。後で考えたほうがわかることが多い。

・合格手帳や応援メッセージなどを試験の合間などにみると良い。

・空欄、空腹はダメ、ゼッタイ。

　ＳＡＰＩＸの受験生、ＳＡＰＩＸとしてのプライドを胸に、リラックスして、合格を勝ち取ってきてください。応援しています！