受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/受験体験記

進学校 灘中学校

楽しかったかもしれない中学受験

T.Kさん

 はっきり言って自分の受験は理想的と言われるものからはとてもかけ離れていた。父と毎晩のように喧嘩をし(喧嘩というより一方的な説教のようなものだ。悪いのは自分だが)親に隠れて動画を見ていた。ついには家出も(!?)
 そんなクソガキでも合格できたのは、少なくともサピックスに楽しく通っていたからだと自分は思う。先生の授業は面白かったし、友達との会話も面白かった。特にSSが始まってからは、SSの順位がよくなり楽しくなってきた。最初は自分より遥かに上の化け物だと思っていた人も、自分が勝てるかもしれないと判り、同じ学校を志すとても良いライバルでもあり友達にもなった。自分はSSの後半でその人に勝とうと演習をまあまあ真剣にやった(本当に真剣にやったかというとそうでもない。何なら自分は試験本番でしか真剣にやっていないような気がする)。家庭学習は、SSが始まってから、親と相談して、最低限まで絞った。(それでもやらなかった馬鹿がいるが)そんな調子でやっていたからか、結局合格力判定サピックスオープンでは灘の合格可能性の4回平均が50%と(親は)全く安心できない結果だった。
 自分は正直受験直前までほわほわしていた。12月まではまだまだ時間があると余裕ぶっていて、1月に入ると逆に不安すぎてほわほわしていた。そんな自分を父は「何やっているんだ!」と言って少し励まして(?) くれた。それもあって試験当日は意外と肝が据わった。しかし、一日目では国語と理科は落ち着いてできたものの、算数では、思っていたよりもかなり難しい問題が出たので、あまり解けず、「ああ、終わった…」と思って灘中から出た。その後サピックスの先生に電話をすると、「今日のことは忘れて、明日またまっさらな気持ちで挑もう」と励ましの言葉をもらえた。そのおかげで自分は二日目を乗り切ることができた。受験期間中、自分がぶっ壊れず合格できたのは校舎の先生のおかげだと思う。

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