中学受験で大切なことを４つ挙げよう。

　まず１つ目は「切り替え」だ。落ち込んでもすぐに立ち直ることは、日常生活においても重要だが、テストでは特に求められる能力となる。ミスを引きずらず、次の問題に集中することが高得点への鍵となる。
　次に「自立」だ。親と意見が合わないこともあるが、そのたびに親の考えに従うのではなく、自分の意見をしっかり持ち、伝えることが大切だ。そうしなければ、自分の受験だという実感が持てず、主体的に取り組むことができなくなってしまう。
　３つ目は「休憩」だ。僕が最も辛かったのは、十分な休憩を取らなかった時期だ。休憩を我慢すると、精神的にも肉体的にも負担がかかり、体調を崩してしまう。特に夏期講習や正月特訓の時期に体調を崩すと大変なことになる。（もちろん受験本番に体調を崩すのはもっと大変だ。）だからこそ、適度に休憩を取り、読書などでリフレッシュすることをおすすめする。
　最後に「メンタルの強さ」だ。今の時点でメンタルが弱いと感じる人もいるかもしれないが、心配しなくていい。僕自身もそうだった。しかし、夏期講習終盤の志望校別特訓などでは、１００点満点中０点を取る可能性もある。その経験を通じて自然とメンタルが鍛えられるので、安心してほしい。

　最後に追加のアドバイスとして、「字を綺麗に書くこと」を強く勧めたい。綺麗な字は、採点者にとっても読みやすく、結果として点数に影響を与えることがあるからだ。