一月二十日、僕の本番が始まった。
　今日は受験最初の日なのに午前は市川中で午後は昭和秀英の午後特だ。
　「初日なのに午前午後なんて大変だなぁ。」
　と思いながらも市川への受験に行くための準備を進める。家を出て電車に乗る。おどろいたことに全然緊張していない。試験会場に入る。広い。広すぎる！ 席に着く。最後に暗記系のものをやる。試験が始まった。問題が難しいけど面白い。分からないものはとばし、すぐ次にいく。試験が終わった。持っていったおやつはお腹の中に入っている。試験は一教科でもお腹は空いた。
　午後になると、昭和秀英だ。親とすぐに別れて学校に入る。試験が始まる。国語では、文章を理解しながら読むと問題がときやすい。算数は分かるところからうめていき、最後に見直しをするといい。試験が終わる。
　「ふーっ。疲れたー。」
　午前午後はけっこう負担がかかる。受験初日で良かったー。昭和秀英の合格発表を見る。けっこう出来た方だと思っていた。結果は。
　「合格」
　イマイチ本当に合格したという実感がわかない。市川の合格発表の結果は。
　「不合格」
　きびしいとは感じていても、さすがにこの三文字は辛かった。
　二月一日早稲田中受験。朝起きるのが早すぎてまだねむい。電車では約一時間。試験会場に着く。昭和秀英が受かっているから、リラックスして受けられる。試験が始まった。問題数が少ないので１つの問題に時間をかけられる。あっという間に試験は終わった。できた所もあると思うけど、少しキツイかもしれないと思っていた。早稲田の合否結果は。
　「合格」
　三年間してきた努力が実った気がした。