私は、１月に受けた渋幕で、事件を起こしてしまった。普段出さない鼻血を算数の試験中に思いもよらず出してしまったのである。「落ちるかもしれない…」そんな不安を抱えながら、手を挙げて試験官に知らせた。渋幕の生徒さんが保健室に連れて行ってくれて「大丈夫だよ。」と声もかけてくれた。保健室の先生も優しかったので、その後は落ち着いて試験を受けることができた。そして、合格発表当日、緊張しながら合格発表の表示をタップすると、そこには桜の背景に「合格おめでとうございます。」という言葉に加え、素敵なメッセージも書かれていた。私は母と声をあげて泣いた。みんなの優しさに今でも感謝の気持ちがこみ上げてくる。
　また、女子学院中学校でも悲劇があった。私は、算数の試験時間が足りないのでは、というか足りないことはほぼ確実、という状況に陥り、頭の中は真っ白に。解答用紙に空欄を作ってしまった。私は今まで算数に注いできた努力を棒に振ってしまった、と泣きたい気持ちになった。でも、先生方の言葉を思い出し、社会で取り返すぞと気持ちを切り替えた。先生方のおかげで鋼のメンタルも身に付けられたように思う。自信がなかったけれど、女子学院でも「合格」の二文字を見ることができ、とても嬉しかった。二つの事件を乗り越えて合格できたのは、あきらめない姿勢だ。受験というのは何が起こるかわからない。巻き返せないというような状況でも、あきらめないことで合格できるかもしれない。私の経験から、受験生の皆さんにはこれだけは覚えておいて欲しい。
　最後に、私はサピックスの先生方の授業のおかげで勉強の楽しさを知った。ずっと通い続けたいくらいに！ そして、一緒に頑張ってきたＳＳの仲間にも本当に感謝している。私は、自分で選んだ道をベストにするために、これからも頑張り続けます。新６年生の皆さんも頑張って！ 祈☆合格!!