私は真面目な生徒ではありませんでした。お腹すいた、疲れた、眠いと騒いでいたのは、私です。
　そんな私が一番力を入れた授業は土特です。土特は渋幕対策の日だからです。平常授業では二列目が定位置でしたが、土特だけは絶対に一列目に入るんだと、気持ちが入っていました。
　過去問は難しいし、とても疲れます。だから併願校の過去問には力が入る訳がありません。私は途中で寝たり、やめたりしていました。しかし、合格最低点に届くまでは、やらなきゃいけないと言われていたので私は点数を盛り、オッケーにしていました。このことを千葉入試の始まる９日前に母に告白したところ、絶叫してショックを受け、座りこんでしまいました。ただ、渋幕だけは自信があるので受けさせて欲しいと母に頼みこみ、何とか受けさせてもらいました。
　土特では五年分の過去問の解説をしてもらったので自分の弱点を知ることができました。合格者平均点を取るために私の場合は記述で高得点を取ることだと分かりました。そこで社会の記述対策としてＳＳの基礎・発展の記述をやりまくり、先生にてん削をしてもらいました。先生方、ありがとうございました。
　また、しょっちゅう、やめると騒いだり、忘れ物をしたり、遅刻をしたり、ご迷惑を沢山おかけした受付のみなさんが私の合格報告の時、一緒に泣いて喜んで下さったことは、ずっと忘れません。素敵な校舎に通えたことをうれしく思います。
　渋幕を目指す、後輩達へ伝えたいことは、前日は過去問の復習や社会の知識、理科の時事をよく見直し、八時間は寝ること。当日は各教科に集中し前の教科は考えないようにすること。そして、自分を信じること。それだけです。それを徹底すれば渋幕合格です。頑張って下さい。当日、手伝いとして後ろから見守っています。