私は３年生からＳＡＰＩＸに通い始め、上位クラスで順調なスタートを切りました。早いタイミングで附属校を志望することが決まり、受験生活が辛くなるとは思いもしませんでした。しかし、５年生の後半から偏差値が下がり、６年生になるとクラスも落ちました。６年後半の合格力判定サピックスオープンでは、志望校の合格ラインにまったく届かず、合格可能性30％と予測されていました。焦りと不安に包まれた中、私は基礎問題をコツコツと続け、志望校の出題傾向を摑めるまで何年分もの過去問を解きました。
　１月の試験では、挑戦校、実力適正校、安全校をバランスよく配置し、まずは安全校を受験し、最初の合格で自信をつけ、徐々にリズムに乗ることができました。そして２月では、本命の学習院女子中等科の合格を勝ち取ることができました。この経験から、これから受験に挑む皆さんへ役に立つ学習の心得を伝えます。
【学習面】

●算数の基礎トレや国語の漢字は、毎朝の習慣にする

●社会と理科のコアプラスや理科のデイリーステップを継続し、基礎力を固める

●寝る前の30分は１日の間違えた箇所を復習し、記憶を定着させる

●間違えた問題は訂正ノートにまとめ、繰り返して解くこと

【入試当日】

●ラムネやブドウ糖を多く含む飴を持参し、集中力を維持する

●右手を温めると字を書くスピードが上がるので、カイロを準備

●緊張で食欲がなくても、朝ごはんをしっかり食べることで脳の回転を良くする

【志望校選び】

●偏差値だけにとらわれず、受験校の問題との相性を重視する

●１校でも合格すれば自信につながり、良い流れを作れる

　最後に、ＳＡＰＩＸの先生方、今まで本当にありがとうございました。
　受験では「奇跡が起きる」と言われますが、その裏には努力があると私は実感しました。皆さんも最後まで諦めず、自分を信じて頑張ってください。
　サクラサケ　祈・合格