受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/受験体験記

進学校 豊島岡女子学園中学校

迷うことは悪いことじゃない

M.Rさん

 塾では早々に併願校&志望校を決めている子がいる傍で、私は1月31日まで併願校を迷い続けました。
 9月ごろから本格的に考え始め、まるまる4ヶ月間、悩み抜きました。
 初めは、私と両親の間で志望校の意見が違くて対立してしまいました。
 妥協点を探した結果、相当難易度の高い受験プランになったり…。
 その結果、1月に受ける学校の結果を見て、併願校を決めようという結論に落ち着きました。
 しかし1月の肝心な学校は不合格。油断による結果でした。
 これにより2月1日は第一志望校ではなく比較的安全な学校を受けることにしました。
 なのに、1月31日。さらに豊島岡女子の第1回も受けた方がいいのではないかと父が言い始め、再び受験校を見直すことに。
 それは第一志望校の2回目までをも逃すことである。なので父も「強制はしない、もう一回考えてほしいだけ」と。
 そこで運命の選択を迫られた私はある疑問を持った。私が第一志望校にこだわる理由はなんだろうか。
 どれも良い学校じゃないか。私は父の意見に賛成しました。今までの考えに固執する必要はない、と考え至ったからです。
 初めて、広い視野を持てた瞬間でした。
 迎えた2月本番。緊張は不思議としませんでした。テストも全体的に解けた気がしました。
 だから1日に受けた学校が不合格だったのはショックで信じ難いものでした。
 しかし窮地に追い込まれたはずなのに、悲しみというより期待してくれた塾の先生方への申し訳なさが勝っていました。
 「まだ豊島岡の結果がある。」このことが心の支えとなり、2日の午後入試もやり切ることができました。
 豊島岡の合格を知った時には嬉しさと、心の支えとなってくれたご縁、やっと終わったという解放感で胸がいっぱいになりました。
 これらを通じてみなさんに伝えたい&私が学んだことは、
「広い視野を持ち、考えに固執しすぎず、最後まで諦めない。」
 これに尽きます。

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