受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

好奇心と学習意欲を刺激する
充実の教育プログラムで、
将来の夢を「決意」に変える

江戸川学園取手中・高等学校 校長 山本 宏之 先生

「生徒の夢が学校の目標」
一人ひとりの夢を全力で応援

集合写真

山口 中等部と高等部の接続はどのようになっていますか。

山本 医科コースと東大コースへの進学を希望する生徒は、中学3年間の成績などを加味してコースを決定します。医師になるには人間性が問われるので、医科コースに入りたい生徒については、必ず校長面接を行います。

山口 中学で医科ジュニアコースに入れなかったとしても、高校で医科コースに進むことは可能なのでしょうか。

山本 クラス・人数の枠はありますが、毎年クラス替えがあるので、がんばればリベンジできます。その意味では中学入学後も目標が持てるでしょう。実際、リベンジを果たしている生徒は少なくありません。入学時と高3時の80人の顔ぶれはけっこう変わっています。高校で医科コースに入れなくて、その悔しさをバネにがんばり、国立大学の医学部に合格した生徒もいます。カリキュラムは基本的には同じですから、心配はいりません。

神田 中学入試は、英語を必須とした5科入試に変更されました。英語の導入には、どのような理由があったのでしょうか。

山本 今年度の中学受験生は、4年生のときに英語が必修化されました。それなのに「英語は受験にないから後回しでいい」となったら、英語を小学校の正課にした意味がありません。英語の試験をリスニングのみ20分という形にしたのは、「特別な準備はしなくていいので、耳を慣らして英語を楽しく学んできてください」というメッセージです。それは「授業が一番」という本校の考え方でもあります。小学校から英語も含めて学校の授業を大事にしてほしいと思います。導入に当たって多少の心配はありましたが、英語があるから受験を見送ったという例はなかったようです。

神田 今回はリスニングのみでしたが、将来的には帰国生入試のようにレベルアップすることをお考えですか。

山本 ゆくゆくはそうなるでしょうが、まだですね。小学校の教育がどうなっていくか、学校による指導の差が大きいですから。

神田 最後に、貴校をめざす受験生と保護者の方に、メッセージをお願いします。

山本 本校は「生徒の夢が学校の目標」というスローガンを掲げています。どんな小さな夢でも大切にできる学校をめざしていきたいと思っています。本校に入ったら損はさせません。それから中学受験で大切なのは、受かるか受からないかではありません。小学校の遊びたい盛りに一生懸命にがんばったことは、絶対に将来に生きてきます。わたしも中学受験を経験したのでわかりますが、まずはチャレンジすることが大事です。挑戦したこと、努力したことは、大きな自信になります。ここ2年間の学校説明会はオンラインで行っていましたが、やはり学校の雰囲気は画面越しではわかりません。本校に来て、生徒たちの雰囲気を感じてください。そうすれば、皆さんに好きになっていただける学校だと思っています。

神田 偏差値だけで決めず、できれば実際に足を運んで学校の魅力を直に感じていただきたいですね。本日はありがとうございました。

22年5月 さぴあインタビュー/全国版:
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