受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

社会貢献するための
全人教育を通して
「己の如く人を愛する」人に

暁星中学校・高等学校 校長 髙田 裕和 先生

好調な大学進学実績は
目標を持って努力を重ねた成果

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神田 進学実績もすばらしいですね。2022年春の大学合格実績を拝見すると、国公立大の現役合格者が34名で、うち医学部医学科の合格者は11名です。私立大医学部医学科は延べ55名が現役合格です。浪人を含めると、医学部の合格者数は国公私立合計で延べ119名。現役だけでも69名です。これは全国でもトップレベルの実績です。

髙田 「しっかり目的を持って生きていきなさい」というメッセージを伝えるなかで、生徒たちが目標を持って努力した成果です。学校としては、本人の意志を曲げて進路指導することはけっしてありません。届かないところを志望している場合はアドバイスをしますが、本人が強い意志を持って志望するならそれを尊重します。そうしたことすべてが結果につながっているのだと思います。

山口 1学年180人前後という少人数ですから、生徒と先生の距離が近く、面談などでもきめ細かい指導ができるというメリットもあるのでしょうね。

髙田 生徒と教員の距離は近いです。生徒たちは職員室に自由に入ってきて質問しています。高校生になると、学校では基本だけ学んで受験対策は塾や予備校で、というイメージがあるかもしれません。でも本校では学校の授業だけで受験に対応できるよう、教員がフォローしています。実際、塾や予備校を利用せずに医学部に合格した生徒もいます。

山口 2022年度の中学入試も大変な人気でした。応募者は前年比で第1回入試が132.4%、第2回が125.4%です。大学進学実績をご覧になって「ぜひ暁星に」と思う方もいらっしゃったと思います。

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髙田 ただ進学実績を上げるだけでは、学校の本当の意味での評価にはつながりません。説明会や学校見学会などに多くの方が足を運んでくださるのは、とてもありがたいことです。そのような場で、なぜこの学校を続けていくのか、なぜこの学校が現代社会のなかで必要なのかということを、わたしたち一人ひとりがしっかり考え、伝えていき、総合的に暁星をどう判断していただけるか、ということが重要だと思います。中学・高校は、子どもたちの将来につながる基礎を築く場所です。「暁星を選んで本当によかった」と言っていただけるよう、日々努力していきたいと思っています。

神田 最後に受験生と保護者の方にメッセージをお願いします。

髙田 暁星学園をめざして一生懸命準備してくださっている受験生、そしてご家族の皆さま、そのチャンスがあればぜひお待ち申し上げています。厳しい寒さが続いています。どうぞ体調を整えてその日をお迎えいただきたいと思います。ご縁がございましたら、入学式の日にお目にかかりましょう。皆さまの上に神様の祝福がありますよう、お祈り申し上げます。

神田 先生の温かいことばは、受験生の皆さんを励ます大きな力になったと思います。ありがとうございました。

23年2月号 さぴあインタビュー/全国版:
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