受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 市場のしくみを学べる 豊洲市場にやってきました!

水産卸売場棟

女の子 「ふわあ、眠い。ええと、豊洲市場には四つの棟があるのね。まずは国内外の水産物が集まる、水産卸売市場棟をのぞいてみない?」

男の子 「いいよ。ここでは朝の5時ごろから魚のせりが行われるんだって。へえ、棟内にはホールがあって、巨大マグロの模型などが飾られているんだ。ここを抜けると…。おお、せり場を見下ろせる見学通路に出た!」
女の子 「すごい、緑色の床の上にマグロが並んでいるわ! 聞こえてくる音声は、実際のせり場のものなのね。マイクで拾って見学通路に流しているんだ」
男の子 「せりでは『手やり』と呼ばれるハンドサインを使うんだって。通路の解説パネルを見れば、意味が確認できるね。買いたい品物の値段や数量を手で示すのか。おもしろいなあ」

水産仲卸売場棟

男の子 「ここは、町の魚屋やすし屋などが仕入れに来る、仲卸店舗が並ぶ棟だね。窓越しに取引の様子が見られるし、見学ギャラリーには市場関係の資料もたくさん展示されているよ」

女の子 「見て、場内を走る小型運搬車『ターレ』の実物よ。大きいハンドルを操って、自由自在に走り回るのね」
男の子 「これは季節の魚の紹介だね。あれっ、魚の写真をめくると、その魚を使った料理の写真が出てきた。和食に洋食に中華、どれもおいしそう」
女の子 「ほかにも、マグロの大きさを示したパネルや、包丁類の解説など、見どころがいっぱいだね」

発見 ターレはすべて電動式

 「自然の恵み」を扱う場所だけに、豊洲市場は環境問題にも配慮しているよ。場内を走り回る1000台以上のターレは、すべて排気ガスを出さない電動式なんだ。

青果棟

女の子 「敷地の東側に立つのが青果棟ね。見学用の入り口から見て、手前が仲卸店舗のゾーン、奥が朝の6時半からせりを行う卸売場なんだ」

男の子 「仲卸店舗の見学通路はカラフルだな。1月なら春菊の緑など、柱の部分が旬の青果の色に塗り分けられているよ」
女の子 「仲卸店舗の様子を見ながら通路を進むと、卸売場の見学デッキに出るよ。あっ、まさにせりの最中だ! 仲買人さんが集まって、商品の確認をしているね」
男の子 「見学デッキには資料も置いてある。この船の模型は、年明けの初せりのときに飾る宝船なんだって」
22年12月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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