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共働きでも大丈夫!「省エネ」中学受験記
Y.Mさん ●お子さんの名前 Kくん
「仕事と中学受験を両立できるのか?」
4年生の入室時に思ったことでした。放っておいて勉強するタイプではなく、反抗期で親のことばに素直に耳を傾けることもなく、最初は「やらせなくては!」という気持ちだけが空回りしていました。仕事も忙しくて労力をかけられないなか、受験を「自分のこと」として取り組ませないと回らないと思い、「どうして中学受験をするのか」ということを親子で話し、「行きたい学校を選びたいなら、秋までに上位クラスに行けるといいね」と伝え、自分で決めさせることにしました。この声掛けが響いたのか、夏には上位クラスに上がりましたが、次のテストで落ち、その次でまた上がると、行ったり来たりが続きました。
本人主導のため、勉強量は多くなく、得意科目ばかりをやる状態でした。6年生の保護者個別面談で「勉強量はどうしたら増えるでしょうか?」と相談したところ、「夏期講習で嫌でも勉強量は増えます」とありがたいことばを頂き、サピックスと本人に任せることにしました。「今日、何を学ぶかを意識させる」ために、お勧めされた週間スケジュールを作成し、苦手な理科は単元も記入しました。また、それぞれの日にやるべきことを一緒に決め、自分で管理させました。
9月以降は月間スケジュールを作成し、過去問の予定を入れて、毎日必ず確認させるようにしました。すると、受験への意識が高まってきたのか、授業で指示された復習にみずから取り組み、テストも自分で採点するように。気がつけば、どんどん親の手を離れていくようになりました。
一方、私は1月末に仕事の山を迎えることになり、上司からは「受験を優先してね」とは言われたものの、仕事の量が減ることはなく、わが子に割ける時間が短くなっていきました。「私にできるのはマネージメントしかない」と言い聞かせ、早寝早起きをさせ、毎朝「漢字の要」&「基礎力トレーニング」をやるというルーティンを作ることに専念しました(そのルーティンに、ゲームとYouTubeが組み込まれるとは思いませんでしたが)。
そして1月。受験を意識させないように努めたせいか、受験が終わっても、「模試みたいだった」「受験した気がしない」と締まりのないコメントしか出てこず、不安な気持ちにもなりましたが、4勝1引き分け(繰り上げ待ち)という想像以上の結果を得ることができました。
「合格に必要なのは、父親の経済力と母親の狂気」と某漫画にありましたが、受験は本人の問題です。身の丈に合った学校に行ければ万歳と気負わずに臨めば、仕事をしていても乗り切れます。6年生の夏に大好きなゲームで全国統一をめざしたり、12月に購入したゲームのエンディングを2月2日に見せられたりと、親としてはハラハラした1年間でしたが、最後まで本人とサピックスを信じてよかったと思います。
わが子の性格を理解したうえで、ご指導いただきました先生方に、心から御礼申し上げます。
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