受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

子どもの学習環境と保護者の役割

J.Hさん お子さんの名前 Kくん

 まず、私たちがサピックスに入室を決めたのは、子どもが2年生の後半ごろに「塾に通いたい」という希望を持ち始めたことがきっかけでした。それまでは、学校の学習には十分に取り組んでいたものの、もう少し進んだ学習をしたいという願望があったようです。
 当初、私たちは家の近くにある塾に通わせることを検討しましたが、同じ学校の子どもたちが通っている塾ではなく、さまざまな子どもたちに触れ合ってほしいと思ったため、あえて電車で1~2駅程度離れた場所にあるサピックスに通うことを検討しました。
 最終的にサピックスに入室を決めた理由は、子どもの学習意欲をサポートするために、よりよい学習環境を提供するためでした。入室後、子どもが一層学習に打ち込む姿を見ることができ、その結果、中学受験にも合格することができたと考えております。
 入室後は、周囲の子どもたちに影響されながら、中学受験も意識し始めました。また、子どもは学習に真剣に取り組み、自分自身で学習計画を立て、目標に向かって一歩ずつ前進していったと思います。
 次に、受験における保護者の役割について述べます。子どもの学習の進捗管理やテキストの整理は、保護者が担当することが多いのですが、子どもの勉強そのものや解き方については、親が口出ししないようにしておりました。
 子どもの学習の進捗管理は、保護者が把握することが大切で、子どもが毎日どのような学習をしているか、どの程度の進捗をしているか、どのような苦手科目や苦手分野があるかなどを把握することで、復習すべき分野や勉強時間をコントロールしてあげる必要があると感じております。また同時に、勉強だけにならないように、息抜きの時間も与えてあげることなどが重要だと考えます。
 しかし、子どもの勉強そのものや問題の解き方については、保護者が口出しをすると、子どもの自主性が低下すると思いました。勉強そのものは、サピックスの講師が子どもに適切な指示をしてくれるため、保護者は子どもが自分自身で学ぶサポートをすることが重要だと考えます。
 保護者の役割で最も重要なのは、子どもが自主的に学習する環境を整え、子どもが勉強面でわからない分野を発見するのを手助けすることです。しかし、もっとも重要なのは、子どもが勉強している様子をきちんと見守ることです。受験を意識すると、勉強していない子どもの様子ばかりに気を取られてしまいがちですが、保護者は子どもが真剣に勉強に取り組んでいるかを評価するためにも、勉強している様子を注意深く見守ることが大切です。
 さらに、子どもの学習に関しては、学習時間を決めたり、勉強時間と休憩時間をバランス良く割り振りしたりすることも重要です。
 最後に、保護者は子どもの成長を見守りながら、子ども自身が学び、成長するためのサポートをする役割があることを忘れずに、子どもと共に受験を乗り越えていくことを願っています。

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