受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

一日一日を大切に

D.Yさん お子さんの名前 Kくん

 「開成はどうですか? 受かるかどうかはK君とお父さんとお母さんが覚悟を決められるかどうかです」
 6年生の6月7日の保護者個別面談にて、担当の先生から頂いたことばです。今から思えば、このことばをスタートに受験生活が始まった気がします。
 とはいっても、取り組み自体は変わりません。一日一日を大事に過ごし、一つ一つの復習を積み上げていく日々です。4年生からの入室ですが、ゆっくりと着実に力をつけてきたと思います。11月の最後の組分けになるマンスリー実力テストを体調不良で受けられず、とても悔しい思いをしましたが、秋以降は実力の伸びが一段と加速していったように思います。入室当初より、一日一日を大切に積み上げ、無理をせず、最後に積み上げた知識の断片が有機的につながっていき、成績が上がっていくという成功パターンをイメージしていましたが、サピックスメソッドのおかげで、実現したと思います。12月の冬期講習前の時期に、社会や国語のかなり自由度の高い記述にて、本文への正確な理解を示しながらも、息子らしい優しさのあふれる解答を見たときは、本番で力を出せれば合格すると思いました。
 2月1日、開成中の受験日です。午後2時の試験終了のチャイムが鳴ってから20分後ぐらいでしょうか、試験を終えた息子が第2グラウンドに出てきました。楽しそうに、うれしそうに、足取り軽く、駆け足で出てきた息子を見て、「あぁ、力を出せたんだな」と思った瞬間を忘れません。
 親として、方法論についてはサピックスが提供してくれたものを大切にしました。「親子で歩んだ受験の軌跡」、保護者会、「さぴあ」などなど。そのおかげで、初めての中学受験でしたが、「基礎力トレーニング」「コアプラス」、漢字など、日々の取り組みの重要性を理解し、その時々の重点課題を把握するとともに、本番のイメージトレーニングまですることができました。ただ、何よりも息子がサピックスを大好きで、サピックスに行くのが楽しみで、一回一回の授業を全身で感じていたことが、いちばん大きかったように思います。
 最後に、息子が本当に楽しく通えたサピックスに心から感謝いたします。私自身も、息子と一緒に伴走し、チャレンジした日々は本当に楽しかったです。サピックスでそうであったように、仲間と切磋琢磨して、より壮大な知的冒険に旅立つ息子に、子離れしながら遠くからエールを送り続けたいと思います。
 あらためましてサピックスの皆さま方、本当にありがとうございました。

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