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進学校 ▶ 開成中学校
最後の最後まで伸び続けた中学受験
G.Oさん ●お子さんの名前 Nくん
私は初め、次男の中学受験には乗り気ではなかった。
長男と同じように公立中学へ進学して、上位の都立高校をめざす考えだったからだ。ただ、長男はサピックス中学部に入り、親の予想をはるかに上回る成長を見せて最難関校へ高入生として進学し、高校生活を楽しんでいたが、一方で中学から上がってきた子との差も感じていた。そのような経験のなかで、妻や次男は中高一貫校に最初から入りたいと感じるようになってきて、私も考えを改めて次男の背中を押すことを決めた。
こんな経緯もあって、入室したのは4年生の7月と、ほかの子たちからは半年遅かったため、入室当初は習ったこともない単元や授業の進み方に苦労し、成績も中位のコースをうろうろする状態だった。
5年生になって上位コースに定着するようになっても、良いテスト結果の後にいまいちな結果になるなど、偏差値60前後から突き抜けるような動きもあまりなかった。「これからきっと伸びるから大丈夫!」と励ましながらも、兄と同じ学校に行きたいとの思いをかなえるのは難しいのだろうなとも感じた。そこで、いろいろな学校の文化祭や説明会に足を運んで情報を集め、選択肢を増やしていった。
次男は真面目にこつこつと勉強するタイプのように見えるが、実際にはムラっ気が多く、「基礎力トレーニング」などのふだんの勉強を後回しにして読書やテレビゲームなどに現実逃避してしまうことが多かった。そのたびに怒ったり、諭したり、情に訴えたりとあらゆる方法でやる気を出そうとしてみたが、読書優先は最後の最後まで改善されることはなかった。
急に伸びたのは6年生の2学期のSS特訓が始まってから。家での学習ではテレビや読書などに短時間でそれてしまい、集中力が続かないことも多かったのだが、塾での朝から晩までの集中的な学習で実力をつけていき、今まで成績が不安定であった国語と社会が得点源として計算できるようになった。合格力判定サピックスオープンでは右肩上がりに結果が伸びて、学校別サピックスオープンでも最難関校が合格可能圏になるほどの実力がついてきた。
保護者会などの動画視聴、学校説明会などのサポートはほぼ母親が実施しており、6年生になってからは勉強面でのフォローも難しくなってきた父親の出番は、このころには少なくなってきてしまった。しかし、難関校の入試過去問を一緒に解いて勝負するなど、楽しみながら2月の本番を迎えることができた。
最後の最後まで伸び続けた結果、晴れて開成中の合格を勝ち取ることができた。本人の努力はもちろんのこと、母親の生活面・情報面のサポート、サピックスの先生方の熱意ある指導、そしてほんの少しばかりの父親の助けが組み合わされて出た結果であると思う。お疲れさま。おめでとう。
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