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最新中学入試情報
進学校 ▶ 開成中学校
受験を終えて
Y.Sさん ●お子さんの名前 Sくん
最初は、小学校の放課後の時間をどう有意義に過ごそうかと考え、塾を探してみたのが、中学受験の始まりでした。いくつかの塾の入室テストを受けて、本人が入りたいと言ったのがサピックスでした。試験がいちばん難しかったからだそうです。
そこからは、ベルトコンベアに乗ったように知識のシャワーを浴びました。そして毎月行われる試験でその定着度を測ります。結果に一喜一憂してはいけないとわかってはいるものの、やはり結果は気になり、親子で試行錯誤しながら、勉強スタイルの定着をめざし、そのつど方向を修正しながら次の試験に臨むようになっていました。
親子で一緒に学校案内を見て、学校の説明会や文化祭に一緒に行き、中学・高校での生活についてイメージしながら、通いたいと思う学校が決まっていきました。文化祭で、理科室での実験の様子や展示物を食い入るように見つめる子どもの姿は印象的でした。また、ラーメン好きの息子と学校近辺のおいしそうなラーメン屋さんを検索して、帰りに立ち寄ったのも良い思い出です。
受験が近づくごとに、さらに増えていくプリントやテキストの量に、家庭学習や過去問をどう進めていったらいいのか、取捨選択とスケジュール感に悩んだときもありましたが、本人はサピックスの先生の指示どおり、ただただ愚直に取り組んでいたようです。
子どもの受験だとわかってはいるものの、日々迫ってくる受験日に不安を覚えることもありました。そのとき、受験経験者の方に「親が子どもを信じてあげること。ただそれだけでいいと思うよ」と、ことばを掛けてもらいました。それからは、伴走者として少し距離を保ちながら見守る、ということを意識しました。
直前期に、自分の弱点を認識し、みずからその克服に取り組む子どもの姿に成長を感じられたことは、とてもうれしかったです。
受験が終わり、こうして振り返りますと、志望校への合格という一つの目標に向かって、子どもと共に過ごした時間はかけがえのない、本当に濃い時間であったとあらためて感じます。そして、受験にチャレンジしてよかったと思っています。また、親としても学びや気づきがたくさんありました。
最後になりますが、けっして要領がいいとはいえない息子の個性を理解していただき、寄り添いながら導いてくださったサピックスの先生方、一緒に通った友人の方々に、心からの御礼をお伝えいたします。
ありがとうございました。
2023年度中学入試 受験体験記 |
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