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オンリーワンの合格体験記
T.Sさん ●お子さんの名前 Hくん
新4年生の2月から通塾し始めたのも束の間、すぐにコロナ禍に突入してしまいました。緊急事態宣言中でも両親とも出勤し、本人の自主性に任せていたこともあり、テキストは手つかずの状態で、一日中電子書籍を読み漁っていました。後に息子は「あのとき、もっと勉強しておけばよかった」と反省することになるのですが…。
当初はテストを受けた直後に「直しをしよう」と促すと、けんかになることもしばしばでした。私は輝かしい受験体験記を読んで感動の涙を流していた一方、反抗的な息子と比べては落ち込むこともありました。そんなときに救われたのが保護者会の動画でした。それを自宅で見られるようになったことは、コロナ禍のなかで数少ないよかったと思える点です。室長先生が「受験体験記に書いてあることは気にし過ぎなくていい」とたびたびおっしゃったり、過去に合格したお子さんたちのその学年での偏差値なども教えてくださったりして、少し安心できたからです。各教科の先生方が勉強の要点なども説明してくださるので、毎回息子と一緒に見ていました。少しずつでしたがテストの結果を気にして、みずからマイページで成績の推移を確認するようになり、成績やクラスが上がることが大きな勉強のモチベーションになっていきました。
6年生の秋、Zoomで受けた保護者個別面談では、「夏休みごろからスイッチが入ったのか目の色が変わってきました」と伺い、親としても薄々感じていた変化を先生も気づいてくださったことが、とてもうれしかったのを覚えています。あれほどテスト直しをしなかったのに、6年生のサピックスオープンのときはすぐに丸付けしないと気が済まないようになっていました。最後のほうは、「サピックスに通えなくなるのが嫌だ」「中学に行っても勉強したい」などと成長を感じる発言もしていました。もし、どこにも合格しなくても、この子の人生は今後大丈夫なのではないかと思えました。入試直前に私が心がけたのは先輩方の教えどおり、「コアプラス」の見直し、「基礎力トレーニング」継続の声掛け、あとは栄養満点のご飯を用意することだけでした。
親からいくら言っても息子を変えられなかったと思います。先生方が勉強することの楽しさを教えてくださり、クラスの仲間が息子のなかに眠っていた闘争心を呼び覚ましてくれたのだと思って、本当に感謝しています。 授業テキストの整理すらきちんとしてあげられなかった私と、入試の当日に持ち物の準備をするようなマイペース過ぎる息子で、最後の最後まで衝突もしましたが、一つの目標に向かってがんばり抜いたことを心からほめてあげたいです。最後に、これから受験されるご家庭へ。家庭の事情で質問教室には一度も参加できず、こちらから先生に電話することもありませんでしたが、無事にすべての学校から合格を頂きました。皆さんもオンリーワンの合格体験記が書けると思いますので、サピックスを信じてがんばってください。
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