受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾普通部

サピックスを信じて大丈夫!

A.Sさん お子さんの名前 Kくん

 4歳年上の長男で経験して以来、2回目の受験でした。何でも兄をまねして追いかけてきた次男が、「長男と同じ学校に行きたい」と言ったのはごく自然な流れでしたが、性格はまさにウサギとカメのごとく正反対。学校別サピックスオープンではひと桁の順位を出し、過去問も9月の時点で合格ラインを超えていたウサギタイプの長男とは違い、こつこつ努力をするものの早生まれで精神的にも幼く、常に志望校合格のボーダーライン付近にいたカメタイプの次男が合格できたのは、いまだに夢の中にいるような信じられない思いです。
 2回の受験を経験し、薄々感じていた思いが確信へと変わったことがあります。それは「サピックスだけで大丈夫だ」ということです。
 長男のときは初めての受験ということで、不安な気持ちからサピックス以外の教材に手を出したり、面談の際にサピックスの先生から必要ないと言われていたにもかかわらず、志望校の名のついた他塾の模試を受けに行ったりしていたのですが、次男は(同じようなことをする余裕がなかったというのが正直なところですが)、結果として、サピックスだけで第一志望校をはじめ、受験したすべての学校から合格を頂くことができました。
 とはいえ今回も、6年生になって、それまでコンスタントに点数を取れていた算数の成績が伸び悩み、算数だけ個別指導の塾で補強したほうがいいのではないかと思ったこともありました。しかし、サピックスのカリキュラムをひたむきにこなし続けたことが、結果として合格への最短距離になったと実感しています。
 特に秋からのSS特訓の講座が息子を大きく飛躍させてくれました。冬期講習・正月特訓での本番を想定した連日の実戦演習で、SS特訓の仲間と「勝った、負けた」と点数を競い合うなかで目の色が変わり、「絶対にみんなで普通部に合格したい!」という思いが息子のなかで日に日に強くなっていくのを感じました。
 算数は入試直前までSS特訓のプリントをひたすら解いていました。すると、秋にはまったく解けなかった過去問がいつしか解けるようになっていき、本人も「慶應普通部の算数はもう慣れた」と、自信をつけたようでした。まさに「男子は1月に伸びる」を肌で感じる1か月でした。
 新型コロナウイルスに感染し、寝こんでいた数日以外、一日も欠かさず「基礎力トレーニング」に取り組み、一度も弱音を吐くことなく愚直にこつこつとサピックスの問題に向き合ってきた息子に、最後にご褒美が待っていました。合格発表の日、携帯の画面に息子の番号を見つけたときは、信じられない気持ちとともに、「なんとか間に合った」という安堵が胸に広がりました。
 最後に、一緒に勉強してきたサピックスの友人たち、息子を合格まで導いてくださった先生方、応援してくれたすべての方に感謝します。長男の代から約6年半、サピックス一筋でやってきたことは正しかったと胸を張って言えます。皆さまもサピックスを信じてがんばって!

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