受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 駒場東邦中学校

サピックス ~君がくれたもの~

J.Nさん お子さんの名前 Wくん

 新5年生の3月、少し遅めのサピックス入室でした。授業初日のデイリーチェックは18点。これからついていけるのかと、不安まみれのスタートでした。それから約2年、無事に志望校合格を手にすることができ、あのときにサピックスを選んで良かったと強く感じます。振り返ると良い思い出だけでなく、親としてもつらく感じた日々もありました。でも、それらを払拭していってくれたのも、やはりサピックスでした。

サピックスがくれたもの
 ~強みの気づき~

 6年生になって1回目の保護者個別面談時のアドバイスは、「この子は理数系です。今は特に算数・理科に力を入れて学習してください」というものでした。正直なところ、これには驚きました。乱高下する成績、クラス。本人が当時、いちばん楽しそうに受けていた授業は、社会。どうやって得意・不得意を見分けられるのか。半信半疑のまま、言われたとおり、バランスを変えて学習することにしました。その後も乱高下はありましたが、入試直前によりどころになったのは、やはり算数・理科でした。「なんとか、この二つで差をつけたいね」と会話をしながら、生徒の特性を見抜く先生の力に、尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

サピックスがくれたもの
 ~息子らしさ~

 6年生2回目の保護者個別面談。毎日毎日ゲームもYouTubeも楽しむ息子にどう対応したらよいか、弱音を吐きました。しかし、先生は「それが彼の良いところです。あまりストイックに勉強をやるように追い詰めるよりも、そのまま見守ってあげてください。サピックスではきちんと授業を聞いていますよ」。このアドバイスにも驚きました。それまで息子の様子にいらいらし、言ってはいけない声掛けもたくさんしてしまっていました。見守ってよいのだろうか。しかし、先生を信じてみようと思いました。リフレッシュは必要、必要。ゲームを15分で止められるのも精神力と前向きにとらえるようになり、息子は心からリフレッシュできていたように感じます。第三者の目線で的確にアドバイスを頂き、最後の冬を乗り越えられたと、感謝の気持ちでいっぱいです。

自分で生んだもの
 ~駒東入試マニア~

 「過去問は12月までに最長10年間を」という助言がありましたが、息子は1月になっても、さらに古い過去問をやり続けました。1月に必要なことはSS特訓の解き直しと基礎の徹底。それらをひと通りやると、空き時間で過去問を解き続けました。これはもう駒東入試マニアになったのだと、やはり見守ることにしました。そして入試前日の日、「駒東の入試問題を解くための注意点」を自分でまとめ上げ、「これを試験直前に読めば、絶対に大丈夫だよ」とひと言。その自信にあふれた顔を見たときは、正直言って「結果はどうでもよい、成長した姿を見せてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいでした。入試当日も新しい問題が解けることを楽しみに、リラックスして臨むことができました。

 念願の合格を手にすることができ、サピックスの先生方には感謝しかありません。どうもありがとうございました。

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