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最新中学入試情報
進学校 ▶ 武蔵中学校
泣き笑いの伴走生活
T.Tさん ●お子さんの名前 Rくん
「サピックス偏差値の50は、なかなかすごいんですよ」とサピックスの入室説明会での当時の室長のことばが印象的だった。実際に偏差値50くらいの生徒がどこに合格したのか紹介され、そのなかには親の私があこがれる中学校の名前もあった。
入室を検討するときに、2年生・3年生時に無料の他塾模試をいくつか受け、他塾の雰囲気を知り、いろいろな塾の特徴や方針を確認した。私の印象では、サピックスは良い意味での緊張感のある塾だと感じ、さまざまな仲間に刺激を受け切磋琢磨できると思い、入室を決めた。
入室までは学習習慣を身につけるために、ピグマを受講した。入試が終わった今、息子がぽつりと「ピグマをやっていてよかった」と言った。「そうなの?」と聞くと、「ピグマは基礎として役立った」と言い、それを聞いてうれしく思った。
新4年生(3年生の2月)にサピックス生活が始まると、2月下旬からコロナ禍が始まった。入室してすぐはなかなか家庭学習のリズムがつくれずに苦労したが、小学校が休校になってからは学習時間をつくれた。しかし学校が通常に戻ると、またスケジュール管理に苦労した。お恥ずかしながら、さまざまなスケジュール管理法を試したが、どれもうまく定着せず、試行錯誤の連続だった。それと同時に、さらに苦労したのが「教材」の管理だった。この2大サポートを充実させれば、子どもはより学習しやすくなるのだが、これは私の反省点で息子に申し訳なく思った。
志望校については最初、わが家は都立中高一貫校が第一志望であったが、5年生の夏前に小学校の担任に麻布中はどうかと言われたのをきっかけに、偏差値が10以上も上の学校を視野に入れるようになった。
さまざまな学校説明会に参加するなかで、動植物の好きな息子には自然豊かな武蔵中の校風が合うと感じ、知れば知るほど武蔵にひかれた。そして、6年生の秋に第一志望校となった。
6年生の秋からの過去問対策は、武蔵中については土曜志望校別特訓でカバーできた。しかし、第二志望以降の過去問は2~3年分しかできなかった。幸いにもBタイプの武蔵の問題は都立校の適性検査とも相性が良く、息子は適性検査対策は不十分だったが、入試に対応できた。
家庭学習の量が大事になるのは、6年生の夏まで。秋以降は、量がこなせず心配したが、息子は授業ですべてを理解して吸収するようにしていたそうだ(真偽のほどは定かでない)。12月の合格力判定サピックスオープンでは合格可能性20%と最低だったが、「20%はチャレンジライン」との先生のことばに背中を押され、息子を信じた。また、「何があってもうろたえないでください」との室長のことばのおかげで、うろたえている自分を俯瞰できた。
「中学受験は課金ゲームだ」ということばに踊らされてはいけない。サピックスの志望校対策(武蔵対策)は秀逸だった。
3年間の受験生活は大変だったが、私も学びを得ることができた。泣き笑いの伴走生活は幸せな時間だった。サピックスに感謝いたします。お世話になり、どうもありがとうございました。
2023年度中学入試 受験体験記 |
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