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最新中学入試情報
進学校 ▶ 聖光学院中学校
激励 あっぱれ
Y.Hさん ●お子さんの名前 Sくん
そのとき、私の携帯が鳴った。画面には「サピックス」の文字。
(あれ、なんだろう)
初めてのことに少し慌てながら電話に出る。
「サピックスの○○と申します」
なんと、(サピックスのジョニー・デップと密かにお呼びしている)大好きな先生ではないか。千葉入試を翌日に控えた激励の電話である。てっきり1月31日にかかってくると思っていたので、感激でどきどきが収まらない。息子も「なんかやる気出た!」と興奮して大喜び。
迎えた本番は、初めて見るような問題ばかりで時間もなく、「かなり苦しかった」とのこと。「でも、先生が、『君にできない問題は周りもできないから心配するな』って言ってたから、がんばれたよ。あのことばがなかったら無理だった」と。
そして迎えた合格発表。「ある!」と、何百もある番号のなかから瞬時に自分の番号を見つける小6男子。老眼でおたおたする母。2人で抱き合って喜んだ。
あっという間に2月2日。聖光学院中の第1回。結果は惜しくも残念。ひとしきり悔しがった後、またもや同じ先生からの激励電話。「明日は絶対取る!」と先生からのことばを胸に、しっかり前を向いていると確信した。
後で聞いたら、本当は高倍率に内心、とても緊張していたという。私が「聖光学院中に受かる子の半分以上は第2回で受かるんだって」と告げると、「え? そうなの!」と驚きを隠せない様子。
「うん、だから大丈夫。がんばって!」
「わかった!」
翌日、発表。画面の前に座る親子。クリックするとピンク色の画面が――。
「ヤッター!!」
「サ、サピックスに電話して」と息子。大好きな算数の先生から、なんとねぎらいのことばを頂いた。本当に本当に感謝しかない。ふと息子が、「ねぇママ、あれうそだよね?」
「え?」
「合格者の半分以上が第2回で受かるって」
「うそじゃないわよ~」
「だって数字合わないもん。ぼく計算したんだ」(恐るべし算数男子)
「でも、よかったよ。ママに半分以上第2回で受かるって言われたから、それなら大丈夫と思って。だから合格できたんだよ! ママのげ・き・れ・い…」
「…」
私の涙腺が崩壊したのは言うまでもない。
2023年度中学入試 受験体験記 |
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