受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 聖光学院中学校

結婚とサピックス生活には忍耐が必要!?

M.Mさん お子さんの名前 Jくん

 本日2月26日、この体験記を書こうと思い立ち、息子と今までの3年間を振り返ることにしました。息子は新4年生の1月に入室テストを受け、算数偏差値37、国語は59、2科で48の中位のクラスでスタートとなりました。
 正直、中位クラスからのスタートということで、「あー、もう少しプリント学習の教室や勉強系の習い事をしておけばよかったかな」と後悔しました。けれど、英会語、水泳と続けつつ、なんとかサピックスの課題をこなすうちに、徐々に成績は上がっていきました。
 約1年かけて最上位クラスへと移動しました。正直言って、この4年生のときがいちばんリズムをつくるのに苦労した気がします。教材に関しても国語の文章の意味がわかっているか、文字はきれいかなど、基本的なことができているかをよくチェックした時期でした。
 5年生後半からは、習い事もサピックス1本に絞り、とにかく穴がないように、復習や日々のテストに愚直に取り組むようにと伝えました。息子はなんでも素早く器用に終わらせるタイプではなく、特に理科のテキストなど、「いつまで読んでるのー」と言いたくなるくらい、じっくり読んで問題に移行するタイプでした。せっかちな私とはタイプが違うのでやきもきしましたが、息子のペースで1週間で終わらせることだけをめざして日々を過ごしました。
 5年生は本当にサピックスのテストの結果に一喜一憂しまくりの時期でした。復習テスト、組分けテスト、マンスリーテストと終わったテストを、2・3か月後に間違った問題のみもう1度解き、解いた紙をそのままテストの裏に貼り付けておく方式でノートを極力作らない作戦が、整理整頓が大嫌いな私には合っていました。算数の「デイリーサピックス」もこれで見直しが楽になりました。
 志望校に関しては、5年生のときに初めて聖光学院中の文化祭に行き、息子は「ここに行きたい」と強く思ったようです。6年生の6月に初めて保護者個別面談があり、その旨を先生に伝えたところ、「聖光学院中が第一志望なら、開成中、筑波大附駒場中を受けられるようにがんばりましょう」と言われ、「はー」と思わずため息が出たのを覚えています。自宅から近く、合否の結果が早く出る駒場東邦中を受けようと言っていたのですが、面談後は開成、筑駒へと目標を変えました。
 ただ、そこからが苦難の道のりでした。息子は4科平均型で、算数には苦労しました。正直なところ、「サピックスの今までの教材だけで太刀打ちできるの?」と半信半疑でした。「算数の先取りや訓練がないと間に合わないんじゃないの?」と少しあきらめモードでした。
 しかし、算数の先生が励ましてくれたことで、過去問、正月特訓をあきらめずに乗り切ることができました。その結果、開成と聖光に合格でき、進学も念願の聖光に決まり、先生方には本当に感謝しております。

***

 最後に、わが家のポンコツエピソードで締めくくりたいと思います。

◎父…聖光出願の際、パソコンで入力するも片手間にゲームをし、入力した内容を誤って全部消す→母キレる。

◎母…2月5日、筑駒発表のQRコード付きの紙を忘れ、アスレチックに繰り出す→慌てて帰宅→不合格。

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