受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学附属駒場中学校

サピックスを信じてマイペースで走り抜けた2年半

Y.Iさん お子さんの名前 Yくん

 息子は4年生の7月から入室しました。「中学受験したい」という意思を持って入室したわけではなかったので、すぐにやめると言い出さないか不安でしたが、塾で友だちもでき、授業も楽しかったようで、野球とピアノを続けながらも楽しんで通塾していました。
 いちばん上のクラスに上がってからは、組分けテストでいつもメダルを取る友だちや、ほとんどのテストで表彰状を取る友だちなど、周りのクラスメートに刺激を受けておりました。大きなスランプはなく、成績は安定しておりましたが、国語の記述は苦手で、保護者個別面談のときに先生に相談させていただきました。先生は「秋以降、演習の機会がたくさんあり、そこで伸びるから大丈夫です」とおっしゃいました。秋以降、本当に記述が伸びてきて、本番でも得点源になりました。生徒のことをいちばん近くで見てくださっていて、豊富な経験・データに裏づけされた先生方のアドバイスは信頼できるのだなと実感しました。
 受験した学校にはすべて合格できましたが、その道のりはけっして順風満帆ではありませんでした。受験生とは思えないほど緊張感がなく、学習態度に対してきつく注意することも一度や二度ではありませんでした。1月校に合格した後は、気が抜けたのか、2月の本番に向けてやる気がなくなっていくようでした。やるべきこともたくさんあり、感染症の心配もあったので、学校を休んだほうがよいのではとも考えましたが、息子は自分の意思を貫き通して、受験の前日まで休まずに学校に通いました。ふだんどおりのペースを崩さなかったことがよかったのかもしれません。野球は、SS特訓が始まるまで続けました。入室してから受験が終わるまで、息子が体調不良で塾を休んだのは1~2回だけです。また、入試本番では緊張することなく力を発揮できたと思いますが、これは野球で培った体力と集中力が大いに役立ったのだと思います。
 学習については、サピックスと息子にほぼ委ねる形でしたが、サピックスと息子を信じて見守り続けました。2月5日、自宅のパソコンで筑波大附駒場中の合格発表を家族全員で確認しました。
 「あった!」
 「うそっ!?」
 息子の受験番号があることを確認し、家族全員で大騒ぎして喜び合いました。2年半にわたる受験生活は、息子にとっても、親にとっても人生最大のサプライズで幕を閉じました。
 息子が一度も「塾が嫌だ」とか「受験をやめたい」とか言わなかったのは、サピックスでの日々が楽しかったからにほかなりません。SS特訓から帰ってくると、疲れた様子も見せず、「今日は○位だった」とか「1位は○くんだった」と楽しそうに話してくれました。息子は切磋琢磨できる最高の仲間たちと一緒に、最高の授業を受けることができ、さらに最高の結果を勝ち取れて、親として感無量です。最後にサピックスの先生方、スタッフの皆さま、クラスメートの皆さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

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