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最新中学入試情報
進学校 ▶ 筑波大学附属駒場中学校
第一志望校合格を信じて
M.Oさん ●お子さんの名前 Rくん
「あった…」
合格者一覧の中から自分の受験番号を見つけた息子の声は、かすかに震えていました。その直後に番号を確認した私は、息子を抱き締め、「ありがとう」と言いました。家族に最高の贈り物をくれたこと、他界した私の父の思いを遂げてくれたことへの感謝でした。
初孫であった息子を、父はとても可愛がっていました。それもあって、葬儀の際、当時6歳の息子は誰よりも号泣していました。
2年後、新3年生で入室テストを受けた帰り道、ふと父が話していたことを思い出しました。
「大学の同期に筑駒出身がいたが、優秀だった。あそこは良い学校だぞ」
息子に伝えると、「ふ~ん」という程度で、当時はあまり関心がありませんでした。
中学受験について調べれば調べるほど、筑波大附駒場中が高いハードルであることを思い知らされました。加えて、筑駒合格者の体験記を読んでみると、「算数が得意で~」「入室時から算数と理科の成績が良く~」といった内容が多く、「理系科目が突出していないと厳しいのか…」という先入観を持っていました。とりあえず、まずは上位クラスの成績を維持できるように食らいついていこう、という目標を持って臨んでいくことにしました。
転機となったのは、新5年生を最上位クラスで開始できたことでした。組分けテスト直前まで陥っていたスランプを脱した息子は、中学受験への決意を新たにし、めざすならば最高峰の筑駒を狙おうと心に決めました。
このころから、私は息子のセコンドに徹しました。「なんとしても合格ベルトをつかませたい」という思いが、日に日に強くなっていきました。時にぶつかることもありましたが、共通の目標に向かって、ただただ愚直に取り組みました。
セコンドとして特に気をつけたのは、【受け身にさせない】ということでした。たとえば、教材整理では、「現状の成績を踏まえて、どの教材を手元に置いておくべきか」を本人に考えさせました。また、学習計画立案では、私の素案を本人に修正させ、本人が納得したうえで実行させました。そして、「受験日当日まで学力は伸びる」と信じて突き進みました。
結果として、理系科目で突出した成績を残すことはありませんでしたが、4科目まんべんなく高い位置をキープできるオールラウンダーになれた気がします。それが、受験校すべての合格を獲得できた要因ではないかと思います。
そして、この合格にはサピックスのカリキュラムと先生方のご指導が不可欠でした。何度も相談に乗ってくださった校舎責任者の先生、温かく見守ってくださった算数の先生、科目の楽しさを教えてくださった社会の先生には、特に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
2月11日の入学手続き説明会。体育館に並べられた120組のパイプ椅子に座ったとき、「親の恩は子で送る」をほんの少しかなえられたと思って感極まり、息子に悟られないよう天井を見上げ、「ありがとう」とつぶやきました。
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